さて今回は今までのブログとは少し趣向を変え、算数の事について書きたいと思います。先日エクタスで行われました、学校別判定模試の中でも受験者の多かった麻布模試・武蔵模試のそれぞれの講評です。
まずは麻布模試から。60点満点中40点くらいを得点してくれていると視界良好と言える問題構成になっています。まず、正解して欲しかった問題は大問1・大問4(1)大問5(1)(2)大問6(1)~(3)ここまでを完全に正解した上で、残りの問題の中で得意なジャンルからいくつか正解をして欲しい構成です。1枚目の大問2・3がクセのある問題になっており、ここで解けずに焦ってしまい後半バタバタ…となってしまった生徒さんもいるかも知れません。ただしこれはそれぞれ麻布特有の数の性質・平面図形の問題なので、入試本番では得点して欲しいレベルの問題。また、大問4(2)は速さの中でも最近定番になりつつあります。過去問を解き進めるうちに同じような問題に触れると思いますから、そこではしっかりと正解出来るように解き直しましょう。大問6(4)は規則性を探す問題でした。筑駒受験を視野に入れている生徒は取りこぼせません。最も解きづらかったのは大問5(3)かも知れません。色々と計算を積み重ねて、ぴたっと合わせられるかどうかの問題でした。これは今回に関しては飛ばし問題にしても良いでしょう。ただし、全く解けない問題ではありませんので、受験者は全員解き直しをお願いします。
次に武蔵模試。100点満点中60~65点得点出来ていれば合格ラインです。今回絶対に得点しなければならなかったのは大問1(2)大問3です。ここで不正解になっている生徒は反省しましょう。残りの問題のなかからやはり得意なジャンルで得点を稼いで欲しい作りなのですが、大問1(1)大問2はクセがある問題でした。大問1(1)は単純な連比の問題ですが、日ごろの学習では見かけない「A+B」などの形になっており、文章が捉えづらかったかも知れません。大問2の速さも条件が3つ出てきていますが、①まずは1つめの条件と3つめの条件から分かるものを求める。②次に2つめの条件と3つめの条件から分かるものを求める。の手順で解き進められると最短。ただし、上記①が見えないと大問ごと総崩れになる恐れがあり、現にここで手が止まってしまった生徒が多かった印象です。この大問1~大問3は受験者はとくによく復習しておきましょう。