「第6回の解答」
次の言葉の意味、使い方を考えましょう。
①「かきいれ時」
商品がどんどん売れて利益が上がる時期のこと。取り引きの数字などを帳簿に多く「書き入れ」る「時」という意味です。お客さんをたくさん「かきいれる」という意味ではありません。
②「掛け値無し」
「掛け値」は正規の売値よりも値段を高くつけること。そこから転じて「ものごとを大げさに誇張して言うこと」。それが「なし」なので、「ものごとを正当に評価すること」という意味になります。「掛け値なしに素晴らしい作品です」などと使います。
③「時雨(しぐれ)」
晩秋から初冬にかけて、ときどきぱらぱらと降る小雨。「時」に降る「雨」という意味なのですね。
④「しゃちほこばる」
緊張してこわばるという意味になります。鯱(しゃちほこ)のようにいかめしい感じがするということから出た言葉です。「しゃちほこばったお辞儀になった」などと使います。
⑤「ブービー」
最下位から二番目をさす言葉。本来の意味は「最下位・間抜け」という意味で、ゴルフやボウリングなどで「ブービー賞」という賞を出したりします。昔は言葉の意味どおり「最下位」に賞を出していたそうですが、わざと最下位を狙う人が現れたため、狙ってとりにくい最下位から二番目に賞を出すようになり、「ブービー」も最下位から二番目をさす言葉になりました。
⑥「みいちゃんはあちゃん」
流行に左右されやすい軽薄な人をさして言う言葉。「みいはあ」「ミーハー族」などともいう。
いかがでしたか。すべて意味を知っていたでしょうか。
それでは今回の問題です。
ものごとの最も盛んな時を表す言葉として「たけなわ」という言葉があります。それでは「宴(えん)たけなわ」と言う言い方と「宴もたけなわ」と言う言い方とでは、意味が異なるのでしょうか。「宴もたけなわ」という言い方には何か他に「たけなわ」なものがあるのでしょうか。