A=15の場合,図3のようになります。D,E,Iに入る数字を考えます。D+E=38-(14+4)=20,E+I=38-10=28となります。この条件を満たす数の組み合わせは,すでに書かれている数と重複するものを除くと,(D,E,I)=(8,12,16)のみとなります。
最後にG=38-(9+5+2+16)=6,J=38-(14+6+1)=17,K=38-(19+16)=3を求めて,解答が得られます。
このように説明するとすっきりと解けるように見えますが,解の候補を書き出して,すでに使われた数字との重複しているものを除く過程は,低学年の生徒にはかなりの胆力を要求することになります。こうした経験を通じて,子どもたちは知識の使い回しではない「本物の思考」とは何かを学んでいきます。教えすぎず,紙をたくさん与えれば,子どもはどんどん育っていく―エクタスではそう考えています。