宿題をやって答え合わせをする。
模擬試験の答案が返却される。
みなさんはそのときに「どうして間違えたのか」を
自分に正直に振り返っていますか?
計算をミスした、最後に÷2をするのを忘れた、
漢字を間違えた…いろいろな原因があるはずです。
その中には「うっかりミス」というのもあります。
けれど本当にその間違いは「うっかりミス」なのでしょうか。
本当に「うっかり」してしまっただけですか。
うっかりしなければ正解できましたか。
あなたが気をつけたら、そのミスはなくなるのでしょうか。
入試本番で「絶対にそのミスをしない」と
自信を持って言えますか?
「どうして間違えたのか」と聞かれて「うっかりミスしただけ~」と答える生徒を、私たちは「まだこの子は入試の怖さが分かっていないな」というふうに見ています。なぜなら、自分が間違えた本当の原因を、しっかりとつかもうとしていないからです。
今年の中学入試でも、たった1点やたった2点足りなくて不合格になった生徒もいました。入試では、今まで何年間も努力してきた成果をたった一度の試験に全てぶつけなければなりません。今まで本当に真剣に取り組み、自分の弱点に正直に向き合い、血のにじむような努力をして入試にのぞんだ生徒でも、ほんのちょっとのミスや油断があれば、合格の二文字は無情にもその手をすり抜けていってしまいます。
残酷だと思うかもしれませんね。
けれど、それが中学入試というものです。
小6生のみなさんは,いよいよ2月1日の入試本番まで残り100日となりました。今まさに、いろんな楽しみを犠牲にして受験勉強に取り組んでいることでしょう。「たった100日しかない」と焦るのか,「まだ100日もある」と捉えるのか,一つ言えることは「すべての受験生に対して,平等に100日ある」ということです。
ですから、あえてこの機会に
改めて入試の怖さを知っておいてほしいと思います。
「うっかりミスをしなければあと10点とれていた」では、
入試を突破できません。
「うっかりミス」もすべてあなたの実力なのです。