「考える葦(あし)」であれ

2021/11/10

エクタス国語科より

この1年半、コロナ禍に襲われて自粛生活を余儀なくされてきましたが、ここ数日はようやく収束しつつあるように見えます。小学生の皆さんも、一時は学校が休業になったり行事が中止されたりと我慢を強いられてきたかと思います。
ここで気をつけなければいけないのは、「油断」です。皆さんも各種の報道で知っていると思いますが、この夏の患者急増は第五波と言われています。つまり、それ以前に患者数増加の波が4回あったというわけです。その度に「急増したから緊急事態宣言」となりましたが、少し減少したように見えると「宣言は解除」、そして次の波がやってきて再び「宣言」…を繰り返してきたのは記憶に新しいですね。海外でも、一時極端に感染者が減ったにもかかわらず再び増加している国が複数あります。日本でも第六波を懸念する声も聞こえますが、過去の反省はしなくてはならないと思います。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

困難に苦しんだことでも、過ぎ去ってしまえば忘れてしまうという意味ですが、皆さんも知っていることわざです。昔の人も恐らくこうした経験をたくさんしてきたのでしょう。油断大敵、という言葉より説得力があるように感じます。
皆さんにも、あえてこのことわざを肝に銘じてほしいと思います。
テストでケアレスミスをしてしまった、宿題を忘れた、授業中ついおしゃべりをしてしまった…等々のことがあれば、親や教師から注意を受けますよね。その場では「まずい…」「これからは気をつけなくては…」と、誰しも思うはずです。でも、しばらくしてから同じことを注意されてしまった、などという経験はありませんか?

人間は考える葦(あし)である

パスカルの名言ですが、人間が他の生物と違う点は「考える」ことができるのだ、ということ。ここでいう「考える」とは、今だけよければいいというのではなく、未来のことも含めて「考える」ことだと思います。
どうしても、追い込まれた時などは特に「その場しのぎ」になってしまう人がいます。本当はわかっていないのに面倒だから「わかりました」と言ってしまう。やっていないのに、それを言うと叱られそうだから「やりました」と言ってしまう…そうした行動・言動は結局自分を不利にすることでしかないということに気付かなくてはいけません。
6年生にとっては受験まで2か月余りですが、この期間を自分に厳しく、先のことまで「考えた」行動をとってほしいと思います。

関連記事related posts

エクタス国語科より筑駒

「筑駒必勝テストゼミ」開講!

小6筑駒受験希望者対象に「筑駒必勝テストゼミ」が開講となりました。受講生の答案を見ていると、頑張って答案を作成する努力がひしひしと伝わってきます。筑駒対策の学習が、筑駒合格に向けてだけでなく、2月1日受験校への合格の可能…

エクタス国語科より

「筑駒必勝特訓講座」授業、始まりました。

5/23(日)エクタス渋谷校にて、第1回目の授業が無事終了致しました。「開講テスト」で合格した生徒全員が受講手続きのうえ参加するという、期待の高いスタートなりました。 タイムテーブルは、 9:00~9:40国語問題を解く…

エクタス国語科より

2022年 灘中 国語の入試問題を紹介します。

<1/15 1日目> 試験時間40分 満点80点 随筆文1題 記述2問 知識問題 解答形式 記述1~2行の枠 字数制限なし 大問1 随筆文 出典は日高敏隆『動物はなぜ動物になったか』からの出題でした。設問後半は毎年恒例の…

新着記事latest posts

お知らせ

2025/7/18

エクタス理科より麻布中

ジャパニーズ・ビートル~日本から世界へ広がった外来種問題

皆さんは「ジャパニーズ・ビートル」という昆虫を知っていますか?最近、フランスに上陸したことがわかりニュースになっていました。「ジャパニーズ・ビートル」とは、マメコガネという日本の在来種で、小さいコガネムシのなかまです。い…

エクタス理科より麻布中

2025/7/16

お知らせピックアップ

【9/23開催】小1・2特別体験会

エクタスでは、小1・小2のお子さまを対象に、無料で授業体験できる『特別体験会』を実施します。最難関中学合格のために、「低学年の今しかできないこと」「低学年だからやるべきこと」を追求するエクタスの指導を体験いただけます。ぜ…

お知らせピックアップ

pagetop