国語科より 模試の記述で「つい白紙にしてしまう子」へ! 芯を外さない答え方のコツ
6月、7月と、受験生にとっては本格的な模擬試験が続く時期になりましたね。
難関校の国語を攻略する上で、どうしても避けて通れないのが「記述式問題」です。
国語が苦手なお子さんの中には、模試の記述問題を見た瞬間にあきらめ、最初から白紙で出してしまう……という方もいらっしゃいます。
なんとか部分点だけでもとれるように、記述が苦手な子でも「的外れな答え」を書かなくなる、コツをお話しします。
「問題をよく読みなさい」だけでは、子供は動けない?
記述問題を解くとき、よく先生から「問題をよく読みなさい!」と言われますよね。もちろん、問題文(設問)にはヒントや条件が隠れているので、よく読むことは大前提です。
しかし、苦手な子に「よく読みなさい」と言うだけでは、具体的にどう読めばいいのか分かりません。そんなときは、設問を擬人化してみましょう。「設問くん」と会話するという工夫です。
例えば、こんな問題があったとします。
【例題】
腕時計の針は8時51分を指していた。①太郎は駅へ走るスピードを上げた。
問一: 傍線①で、太郎が走るスピードを上げたのはなぜですか。
国語が苦手なA君は、傍線部の「直前」だけを見て、こう答えてしまいがちです。
A君の答え: 「時計が8時51分を指していたから。」
一見合っていそうですが、これではバツ(または大幅な減点)になります。なぜダメなのか、「設問くん」に登場してもらいましょう!
設問くん: 「ねえねえ、どうして太郎君は駅へ向かうスピードを上げたの?」
A君: 「え?だって時計を見て8時51分だったからでしょ?直前に書いてあるじゃん」
設問くん: 「なるほど。8時51分だから急いだんだね。『駅』に向かって。」
A君: 「うん……あ、そっか。なんで『駅』なんだろう?」
会話をすると、「ツッコミどころ」に自分で気づける。
設問くんと会話をすることで、A君は自分の答えの違和感に気づくことができます。
8時51分だからといって、全員が走るわけじゃない(時間に余裕があるかもしれない)。
行き先が「駅」ということは、電車に乗る時間が迫っているのかも?
もしこれが夜、20時51分(8時51分)なら、お店の閉店時間が関係しているのかも?
「直前の1文」をそのまま書くだけではダメで、「もう少し広い範囲を読まなきゃいけないんだ!」と、自分で気づけるようになります。
記述が苦手な子は、問題文を上から降ってくる「文字列」としてサラッと流し読みしてしまいがちです。
しかし、頭の中で会話形式(おしゃべり)にすることで、一気に当事者意識が生まれます。
人間は、相手と自分の会話が噛み合っていないときには、すぐに「あれ?」と気づけるものです。設問くんと会話しながら深掘りしていくことで、的外れな記述を書くリスクは激減します。
まとめると
記述の第一歩は「ツッコミ」を入れること
記述問題は、通常言われる「センス」だけでは決まりません。
「設問が何を求めているのか」に対して、正しく会話のキャッチボールを返すこと。
ツッコミの「センス」があればなおイイですね。
次の模試では、ぜひ問題用紙の余白に「設問くん」を登場させてみてくださいね。
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