過去問を見ればわかりますが、筑駒・男女御三家・駒東の国語入試問題は記述式解答の問題が多く出題されます。そしてその併願校でも記述式解答の問題が多くなっています。
エクタスの授業では低学年から記述式解答の問題を解いていただき、添削して解きなおしていただくことを繰り返しています。添削・アドバイス・テクニック的なところはぜひ我々にお任せいただきたいと思います。
それではご家庭で記述式解答の練習はできないのでしょうか?
むしろご家庭・学校・友人との交流の中にこそ、記述式解答の基本がございます。
それは「会話」。
様々な会話がありますが、何かを尋ねることも多くあります。
「なにしているの?」「その本面白い?」「将来何になりたい?」などなど。
そのようなときに
「なにしているの?」→「いやあ、難しくてねえ」
「その本面白い?」→「読めない字が多いんだよね」
「将来何になりたい?」→「医学部に入りたい」
というような返事ですと、ちょっと困ってしまいますよね。
親しい間であれば大体の事情を察することができますが、やはり
「なにしているの?」→「宿題やっているんだけど繰り上げの計算が難しくて困っているんだ。ぼくは天才だと思っていたんだけど…」
「その本面白い?」→「読めない字が多くてなかなか進まないからまだ何とも言えないねえ」
「将来何になりたい?」→「お医者様になりたい」
このように答えるとかなり会話になっているといえるでしょう。
ただし、会話になっているだけではいけません。
「お風呂のお湯、見てきて」→「はい、お風呂のお湯を見てきました」
会話にはなっていますが、これは質問の意図「お風呂のお湯を入れている最中だからいっぱいだったらお湯を止めてね」を読み取っていない、ということになります。これでは受験の時も心配ですね。
親しい間柄でもきちんと会話することで、記述式解答の基礎が作られます。ご家庭内での会話を振り返ってみてはいかがでしょうか。