受験の時期の関係で、塾では2月から新学年です。
ということは、3年生の皆さんは、あと数ヶ月で受験生の仲間入りです。
今日は、国語科の担当として、4年生に上がる前にどんなことが出来ていてほしいか、書きたいと思います。
①3年生までの漢字は読み書き・意味をきちんと頭へ入れておく
漢字ぐらい覚えているよ、と言われるかもしれませんが・・・小1で習った漢字と、小3で習う漢字では、性質が異なっているので、やや注意して覚えていく必要があります。
この話をするために触れたいのが「漢字の成り立ち」です。ここでは3つを取り上げます。
「象形文字」ものの形をもとにして出来た文字
「会意文字」二つ以上の文字と意味を組み合わせたもの
「形声文字」部首の意味と音を表す部分を組み合わせたもの
象形文字は形と意味がリンクしていますから、丸暗記でも意味は頭に入りますが、会意文字と形声文字は、意味をきちんと考えて覚える必要があります。
では、小3の子どもたちが学習する漢字は、「象形文字」「会意文字」「形声文字」どれが最も多いのでしょうか。
答えは「形声文字」です。
1年生で習う漢字のうち約半分が象形文字なのに対して、3年生で習う漢字は約4分の3が形声文字です。この傾向は4年生以降も続きます。
形だけでなく、意味や読み方も複数覚えられるようになってくる学年だということでそのように配置されているわけですから、1・2年生の頃とは異なり丸暗記ではいけないという意識を持って取り組みましょう。
②習っていない漢字を積極的に使おう
学校では「習っていない漢字を使わない」と指導されているかもしれません。しかし、塾での勉強では、習っていない漢字も積極的に使っていきましょう。
エクタスに通っている皆さんは、「読記プリント」に毎週取り組んでいますね。あのプリントで、みなさんは本文を要約していくわけですが、早く終わらせたいあまりに、本文に漢字で書いてあるのにひらがなで書いていませんか? その姿勢は改めましょう。
③たくさん読み、書くようにしよう
授業のときだけでなく、日常的に少しずつ読んで書くようにしましょう。朝10分だけ読むための短編集などもたくさん販売されていますので、授業以外で縦書きの文章に触れる機会を増やしましょう。
2月まであっという間です。国語が苦手だと思っている人ほど、早めの準備をしておきましょう。