筑駒国語の入試問題の時間配分を考えると,大問一15分+α,大問二15分+α,大問三(詩)10分-α,となり,最大10分,実際は10分も使えない場合が多いでしょう。
その10分以内で問題に立ち向かえるアプローチ方法を身につけて試験会場に向かうか,漠然と向かうかでは,大きな差が生じる可能性があります。
以下の「アプローチ法」をぜひ参考に,まずは過去問演習で実行してみてください。
題名を見て,題名に、瞬時に「は何」か「はなぜ」をつけて,考えてみる
19年「たこ」は何
20年「めまいよ こい」はなぜ
21年「月のひかり」は何
22年「母はサボテンが好きだ」はなぜ
23年「虻」は何
24年出題なし
25年「居直りりんご」はなぜ
26年「終電車の風景」は何
27年「なれ」は何
28年「秋の砂」は何
①題名がそのまま比喩になっているもの、が多い(19・21・23・26~28)
↓
何が「たとえ」られているのか、を瞬時に判断する
(例)19年「たこ」では→「自分の心」が表れている、と思えると、「このまま 空のたびにでるんだ、と しきりに ぼくの手をひっぱる」は「ぼく」のどんな気持ちを表していますか。という問四の問題にも答えることが出来ます。「たこ」に意志はないわけなので、「ぼく」がたびに出たいのだとわかります。
②「題名はなぜ」で考える問題(20・22・25)
↓
・めまいがきてほしいのはなぜか(20)
・母がサボテンを好きなのはなぜか(22)
・りんごはなぜ居直るのか(25)
を瞬時に判断する
(例)22年「母はサボテンが好きだ」では→なぜ好きなのか→「手がかからない」から→「父」や「私」への「母」の思いが感じられる
と整理してから、問題を解いていきましょう。
過去問を解いて答え合わせをする、も大事ですが、それだけで終わらず、上記の区分けを参考にぜひ一度「題名は何」「題名はなぜ」を考えて、まとめておきましょう。
実際の入試では、「題名は何」「題名はなぜ」のどちらかで考えて、瞬時で自分なりに結論を導き、それをふまえて問題を解いてみてください。
ただ漠然と解く、ではなく、自分にはこういう「アプローチ法」があるんだ、という「技」を身につけて入試に臨めると、余裕と自信を持って試験にチャレンジ出来るはずです。
あと90日! 悔いのない毎日を積み重ねて、素晴らしい結果をつかみましょう。