「連続」と「継続」

2017/9/1

エクタス国語科より

 

 今年は、「連続」にまつわる話題がたくさんありました。将棋の藤井四段の連勝記録・プロ野球チームの連敗記録、そして東京地方の八月の連続降雨記録…


 受験の世界の名言の一つに「継続は力なり」というものがあります。「連続」と「継続」似た言葉ですね。辞書をひいても、連続…「切れ目なく続くこと。続けること。」継続…「前と同じように続けること。続くこと。」と、大差ありませんが、あえて言うなら、連続は「(自然に)続いている」継続は「(自分から)続ける」といったところでしょうか。勉強はもちろん「自分から」進んでやるものなので「継続」と言っているのでしょう。


 ここで勘違いしないでほしいのは、「続けてさえいればよい」のではない、ということです。もし、続けることだけで差がつくのであれば、小4から勉強を始めた人は小2から勉強している子には絶対にかなわない…となってしまいますが、決してそんなことはありませんね。先に挙げた藤井四段はまだ中学生ですが、自分が生まれるはるか前からプロとして活躍してきた棋士を何人も破っています。


 結局「継続は力なり」が言っていることは、「成功するためには地道な努力が欠かせない」「日々の積み重ねが自信につながっていく」ということなのでしょう。同じ勉強をするのでも、一定の期間に一定のペースで「継続して」やることでいい意味での「慣れ」が身に付きます。当然効率のいい勉強になりますね。でも、やるときはやるけど、やらないときは全然やらない…という姿勢では同じ時間勉強したとしてもかなり効率が悪くなります。たとえば、日曜から土曜まで、毎日1時間ずつ勉強するA君と、日曜日だけ7時間勉強して月曜から土曜まで全く勉強しないB君がいたとします。1週間の勉強時間はともに7時間になりますが、どちらが効率よく勉強しているか…言わなくともわかりますよね。


 6年生にとっては正念場の夏が間もなく終わり、最後の仕上げに取り掛かる時期を迎えます。が、2学期になったからといって、ただ来る日も来る日も過去問だけを解いている、というのはあまり感心しません。国語なら漢字や知識、算数なら計算や一行問題、理科や社会の基礎知識、といったものも短い時間でいいので「継続して」やっていく、その姿勢が結果的に皆さんの得点力向上につながるはずです。「継続する」ことには、知恵や工夫も欠かせないものなのです。実りの秋となるよう、皆さんの実力向上を祈っています。


関連記事related posts

エクタス国語科より

小学校4・5・6年生の夏休み読書感想文

暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 熱中症にならないように服装・室温・水分補給・ミネラル補給に注意しましょう。 さて、夏休みの課題といえば読書感想文。読書が大好きでも、感想を書くのを苦手としている方は多…

エクタス国語科より武蔵中筑駒開成中麻布中

ピンチをチャンスに

2020年は、新型コロナウィルスの影響により世界中が大混乱の日々となっています。学校もほとんどが臨時休校となり、大きなイベントも自粛要請が続き、今年開催予定の東京オリンピックでさえ開催が危ぶまれる声が出ています。 私自身…

エクタス国語科より

3年生のこの時期に

受験の時期の関係で、塾では2月から新学年です。 ということは、3年生の皆さんは、あと数ヶ月で受験生の仲間入りです。 今日は、国語科の担当として、4年生に上がる前にどんなことが出来ていてほしいか、書きたいと思います。 ①3…

新着記事latest posts

no image

2021/9/16

エクタス国語科より

出題者の意図

受験生にとって天王山とも言うべき夏が終わりました。去年に続いてコロナ感染拡大の中でしたが、十分成果は出せたでしょうか。 順調にこなせた人もそうでない人も、ここで気持ちを新たにして残り期間を有意義に過ごしてほしいものです。…

エクタス国語科より

no image

2021/9/9

エクタス理科より桜蔭中筑駒

『平年』の変更

今年は、西暦2021年ですね。西暦の1の位が『1』になると、気象庁で用いるデータの『平年値』が変更になります。 2020年までの10年間は、1981年~2010年の30年間の気象データを用いて平年値を計算していました。 …

エクタス理科より桜蔭中筑駒

2021/9/8

お知らせピックアップ

【小1~3】10月 試行(思考)力・記述力 診断テスト 申込受付中

低学年の現段階で求められる力を診断 筑駒・御三家を目指す上で必要となる、与えられた未知の課題を試行錯誤して正解を導き出す「試行力」、考えた答えを書き言葉で表現するための「記述力」。 最難関中学受験専門塾だから可能な、『試…

お知らせピックアップ

pagetop