読書の秋となりました。
秋の虫の音に包まれながら、好きな本をゆっくり読んでいたいものですね。
ところが、国語の入試問題となると、ゆっくり読んでいるヒマはありません。
年度によりますが、御三家中では麻布中、桜蔭中が約10000字に及ぶ年もあります。
また、女子学院中は約6000字の文字数と大問3題を40分で解かなければなりません。
普段の国語の学習でも、読むことに時間がかかってしまう、テストの時間配分に苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
日本人の1分間の平均読書速度は400~600字だそうです。
仮に1分500字で読むとしたら、麻布中や桜蔭中では読むだけで20分もかかってしまいます。
問題を解く時間もありますから、平均速度では記述を書く時間がなくなってしまいますね。
では、速く、しっかりと読むためにはどうすればよいでしょう。
ここでは家庭学習でできることを紹介したいと思います。
①えんぴつでなぞりながら読む
文字をえんぴつでなぞりながら読みます。
こうすると、手の動きを追えば、自分が今どこを読んでいるかがわかり、2度も3度も同じところを読んでしまうことはありません。
また、大切なところに印や線をすぐに引くことができ、問題を解くスピードも上がっていきます。
②よい環境、よい姿勢で問題を解く
音がうるさいところやテレビをつけながらやると集中できません。
また、文字に目を近づけすぎたり、遠ざけすぎたり姿勢が悪いと読みにくくなります。
どの教科もそうですが、集中できる環境・姿勢で取り組みましょう。
③時間を計る
入試問題もそうですが、問題を解く時間配分が大切です。
ストップウォッチなどで時間を計りながら問題を解くと時間配分が身につくだけでなく、宿題にかける時間も管理しやすくなります。
④毎日、少しでも国語の問題や活字に触れる
一日に15~20分間練習するだけでも、総合的に見たときの読むスピードには大きな違いが現れます。
国語の問題だけでなくても、本や新聞などで活字に触れることでも自然に読むスピードが上がっていきます。
他にも、設問をよく読む、記述をすばやく書くなど、解く方法でもスピードを上げることができます。これはいろいろなやり方があります。
授業を受けて、自分なりの読み方や解き方でやってみましょう。