アメリカのノースダコタ州にある「タニス」という発掘現場で見つかる化石は、何かと大きな話題になっています。まず「タニス」から発見される化石は他の発掘現場の化石と比べてもとても保存状態が良いのが特徴です。皮膚が完全に残っている恐竜の足の化石が見つかったり、翼竜の卵の化石は、その中に成長途中の胎児が残っているものが発見されたりしています。しかし「タニス」で発掘される化石がすごいのはそれだけではありません。これらの化石の中には、もしかしたらおよそ6600万年前に小惑星が地球に衝突したときに死んだ恐竜や、それ以外の生物の化石がふくまれている可能性があると、研究者たちは考えているのです。約12kmにもなる巨大な小惑星が今のメキシコ湾のあたりに衝突し、翼竜以外の恐竜はすべて絶滅した、という説はとても有名ですが、そのときの化石かもしれないというのですから驚きますね。まだまだたくさん研究をする必要がありますが、夢のあるお話だと思います。仮に小惑星の衝突と関係がなかったとしても、発見された化石は先に書いたようにとても状態が良いものばかりなので、生物の研究に大きな貢献をすることは間違いないでしょう。
ところで皆さんは、初めて恐竜の化石が発見されたのはいつ頃か知っていますか?
今からおよそ200年前に、外科医として活躍していたマンテルという人がいました。この人は趣味で休日に化石や地質について研究をしていた人なのですが、1820年ごろにこれまでに発見されたどの動物ともちがう歯の化石を見つけました。そして歯の大きさから逆算すると、からだの大きさが18mにもなることから、もしかしたら中生代に巨大な生物がいたのではないか?と考え始めたのが恐竜という生物を知る最初の一歩となったのです。また別の話ですが、今から3年くらい前になりますが、日本の高校生が肉食恐竜のティラノサウルス類の歯の化石を発見したことがニュースになっていました。皆さんはこのニュースを知っていますか?さて、これらのお話は化石の研究は必ずしも専門家でなくても大きな発見をすることができるチャンスがあることを教えてくれます。どうでしょう、おもしろいと思いませんか。
もし少しでも興味がわいた人は、受験が終わり中学生になったら地質や化石などの研究に取り組んでみるのもいいのではないでしょうか。たとえば開成中学には地質部という部活があり、次のように紹介をしていますよ。「年2回の巡検と年1回の合宿で化石、岩石の採取や地層の観察を行い、当時の環境などについて研究します。」こういう部活動で化石を調べてみるのもいいでしょう。あるいは武蔵中学では、生徒自身が調べた理科的研究に対して表彰する制度があります。過去に表彰された研究の中には化石に関するものもありました。このような機会をとらえて挑戦してみるのもいいかもしれません。中学生になったとき、新しく何かを始めるときの候補の1つとして考えてみてはどうでしょうか。
化石の研究
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