2025年の入試が終わり、新6年のみなさんは受験まであと1年を切りました。
1日1日を大切にしながら、日々勉強に励んでください。
さて、2025年の桜蔭のⅢでは食品に関する問題が出題されました。
普段食べているお米や味噌などが何からできているのか、それらの植物の特徴はどのようなものなのか、という出題です。
受験生のみなさんはこれまで学習した知識から解くことができると思います。また、学習をしていなくても普段の生活の中で意識的に観察をしていれば自然に身についていることも多いと思います。
今回は桜蔭中の入試でも出題された『ダイズからできる食品』について書いていきます。
まずはダイズをそのまま煎ったり(節分のときの豆)、煮たりして食べます。通常ダイズは乾燥させて売っていることがほとんどなので、水で戻してから調理をすることが多いです。
ダイズの若い芽は「もやし」ですね。未成熟(緑)のものは「枝豆」として調理されます。
乾燥したダイズを細かくすりつぶしたものが「きな粉」です。砂糖と混ぜてお餅などにかけて食べることが多いです。
未成熟のダイズを茹でてからすりつぶしたものが「ずんだ」です。こちらも砂糖や塩で味付けをしてお餅などにかけて食べることが多いですね。(ずんだもち)
水煮したダイズをしぼった液を「豆乳」と言います。そのまま飲むか、他のものに更に加工をします。
豆乳を加熱して表面にできた膜が「ゆば」です。こちらは和食でよく見かけると思います。
豆乳ににがりを加えて固めたものが「豆腐」ですね。豆腐と書くと発酵食品であると勘違いしてしまう人がいますが、この工程で日本でつくられる豆腐は発酵食品ではありません。
豆腐は更に様々なものに加工されます。豆腐を薄切りにして油で揚げると「油揚げ」になります。
豆腐を厚めに切って中の豆腐がそのまま残るように油で揚げると「厚揚げ」になります。
豆腐に野菜などの具材を混ぜたものを油で揚げると「がんもどき」になります。
豆乳をしぼったときに残った固まりは「おから」です。
ダイズを水で煮てすりつぶした後にコウジカビなどを加えて発酵させたものが「醤油」や「味噌」になります。
また、ダイズに納豆菌を加えて発酵させると「納豆」になります。
みなさんはダイズと言えばタンパク質が豊富、というイメージを持っていると思いますが、脂肪分も含んでいるためダイズを搾ると「ダイズ油」ができます。
今回はいろいろな食品に加工され当たり前のように食卓に上がるダイズについて書きましたが、みなさんの身の回りにあるもの、起きていること、食べているものなどは最難関中学の理科の入試ではよく出題されます。
何となく眺めているだけではなく、注意深く観察してみてください。
もしかすると、観察したものがみなさんの入試で出題されるかもしれません。
頑張れ!受験生!