寒さが少しずつ厳しくなってきましたね。受験生のみなさん、2022年2月1日まであと2ヶ月となります。ラストスパートの準備をしている時期かと思います。
さて、今年(2021年)の武蔵中の大問2では、日本の川で見られるカモの様子に関する観察問題が出題されました。前に泳ぐ際の足ひれの状態、川に頭を入れて何をしているのか、どうやって川の同じ場所にいるのか、それぞれを考察する問題です。
カモと言えば中学受験の理科では冬鳥として有名ですね。冬鳥は食料や環境、繁殖などの条件などによって定期的に長い距離を移動する渡り鳥の一つです。今回は渡り鳥について書いていきます。
先ほど書いた通り、食料や環境、繁殖の条件などによって長い距離を移動する鳥を渡り鳥といいます。渡り鳥に分類されるのは夏鳥、冬鳥、旅鳥となります。逆に渡りをせずに一年を通じて同じ場所に留まり続ける鳥を留鳥と言いますね。
夏鳥は主に繁殖のために南の地方から渡ってきます。そして繁殖を終えると越冬のために南の地方に渡って(戻って)いきます。ツバメ、カッコウ、ホトトギスなどですね。
冬鳥は主に越冬のために北の地方から渡ってきます。そして越冬のために北に渡って(戻って)いきます。ハクチョウ、ツル、ツグミ、ガン、カモなどですね。
旅鳥は繁殖する北の地方から越冬する南の地方への渡りの途中で日本に寄る鳥です。途中ですから見られるのは春と秋ですね。シギ、チドリなどです。
渡りをしない(しないので渡り鳥ではありません)留鳥はスズメ、カラス、ハト、メジロなどですね。
正確には渡り鳥ではありませんが、同じ単元で出てくる鳥として漂鳥と迷鳥があります。
漂鳥は暑さや寒さを避けるために日本国内を移動する鳥です。山地から平地へと移動するものが多いです。ウグイスやヒヨドリなどですね。ただし、場所(地域)によっては漂鳥ではなく留鳥扱いとなる場合があります。(移動距離が短いため)
迷鳥は何かの事情で本来生息地ではない場所に飛来した鳥です。例えば日本から遠いところで渡りをしている途中で嵐に巻き込まれ・・・といった具合です。本来生息場所ではない場所であるので、日本国内の留鳥が迷鳥になることもありますね。
渡り鳥はどのように渡る場所(方角)を認識しているのでしょうか?それは・・・実はこれは過去に灘中や桜蔭中で出題された入試問題です。
渡り鳥はなぜ長時間長距離を飛行できるのでしょうか?それは・・・実はこれは過去に武蔵中やいくつかの最難関校で出題された入試問題です。
一口に渡りと言っても、様々な種類があり、仕組みがあり、そこから学べることがたくさんあります。
受験生のみなさん、もう2ヶ月と考えるか、あと2ヶ月と考えるか。
まだまだ学べることはたくさんあると思いますよ。
頑張れ!受験生!