急に寒くなり、もうすぐ冬が来る、という日々が続いていますね。
受験生のみなさん、2月1日まであと3ヶ月を切り、スパートをかけつつある時期だと思います。
さて、本年2024年の筑駒中の大問2の地学総合問題では、火山の恩恵に関する問題が出題されました。地熱の利用(温泉や発電)、岩石の利用などが恩恵としてあげられます。
日本には111の活火山があります。そのうち、50の火山(大雪山、十勝岳、アトサヌプリ、雌阿寒岳、樽前山、倶多楽、有珠山、北海道駒ヶ岳、恵山、八甲田山、十和田、岩木山、秋田焼山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、岩手山、駒栗山、蔵王山、吾妻山、磐梯山、安達太良山、那須岳、日光白根山、伊豆大島、新島、三宅島、青ヶ島、八丈島、神津島、伊豆東部火山群、箱根山、富士山、新潟焼山、草津白根山、浅間山、弥陀ヶ原、焼岳、乗鞍岳、白山、御嶽山、鶴見岳・伽藍岳、九重山、阿蘇山、雲仙岳、桜島、霧島山、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島、硫黄島)に関しては、噴火の前兆を捉えて噴火警報などを的確に発表するため、観測機器と関係機関からのデータ提供の設備を整え、火山活動を24時間体制で常時観測・監視しています。これら50の火山を常時観測火山といいます。気象庁は、このうち硫黄島を除く49の火山では、火山活動に応じて警戒が必要な範囲と防災機関や住民等のとるべき防災対応を5段階に区分して発表する指標である「噴火警戒レベル」を1~5で定めています。噴火警戒レベルはこれまでも中学受験で出題されていますが、改めてまとめてみましょう。
●レベル1(予報) 「活火山であることに留意」
もともと定められたときは「平常」という表記でしたが、2014年9月の御嶽山の噴火の後に、安全だという誤解につながる、ということでこちらの表現に変更されました。
●レベル2(警報) 「火口周辺規制」
火口の周辺は立ち入りが規制(禁止)されます。
●レベル3(警報) 「入山規制」
登山禁止、入山禁止など、危険な地域への立ち入りが禁止されます。
● レベル4(特別警報) 「高齢者等避難」
警戒が必要な居住区の高齢者などの要配慮者の避難、他の住民の避難準備。
●レベル5(特別警報) 「避難」
警戒が必要な居住区の住民全員が避難します。
2024年11月9日現在、岩手山、浅間山、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島がレベル2、2024年2月に爆発的噴火を起こし、その後も小規模な噴火や噴煙が上がっている桜島がレベル3、その他の火山はレベル1となっています。
防災の情報を正しく理解し、行動することで、自然災害が起きた際の被害を最小限に抑えることができます。また、自分のみならずまわりの人たちの命や生活を守ることにもつながります。
防災に関する情報は火山のみならず、気象、地震など数多くあり、これらのことが中学受験では問題として出題されています。しかし、これらの知識を中学受験のための知識だと捉えずに、普段の生活の中で活かせるようにすることが大切です。
受験生のみなさん、あと3ヶ月、第一志望の学校の合格を勝ち取ることができるよう、全力で努力を続けてください。
頑張れ!受験生!