吉祥寺校の久道です。
あたたかい日と肌寒い日が代わる代わるきて、気温の差が激しい日が続いていますね。
家から出る機会は少ないと思いますが、家の中にいる間も換気などで窓を開けることが多いと思います。
上着やタオルケットなどを利用して体調管理をしっかりとしましょうね。
さて、本年の麻布中の理科の大問3では信号機に関する問題が出題されました。
LEDと電球を用いた信号機の比較をする問題で、1つめ電球の信号機では電球の奥に鏡が取り付けられています。この理由を考察する問題です。2つめはLEDの信号機ではフードが無いタイプのものがありますが、電球の信号機には必ずフードが取り付けてあります。やはりこの理由を考察する問題です。
どちらもそれまでのリード文や図の中にヒントが隠されています。ここに答えは書きませんので、みなさんぜひ考えてみてください。
さて、信号機について少し紹介しましょう。
みなさん車用の横型の信号機を思い浮かべましょう。
信号機の色を左から順に言えますか?
青色、黄色、赤色です。
この順番で決められています。
なぜでしょう?
日本の車は左側通行です。日本を走っている車の多くは右ハンドルのため、通行中の車のドライバーは通常道路の真ん中より少し左側にいることになります。
信号機が左から順に青色、黄色、赤色であれば道路の一番中央寄りに来る色は赤色になります。
一番注意を促さなければならない赤色を、一番ドライバーの見やすい位置に持ってくることで注意を促すことが理由となります。
入試問題では他にも信号機の問題が出題されています。
・信号機が青色→黄色→赤色と点灯や点滅を繰り返す仕組み(リレー回路と言います)
・北国の車用信号機が横型ではなく縦型である理由(先生は北海道生まれなので縦型が当たり前だと思っていました…)
・北国の信号機がLEDではなく電球で作られている理由(これは雙葉中で出題されましたね)
普段何気なく見ているものも中学受験の理科では出題の材料になります。
ぜひ、「これは何だろう?」と疑問を持ってほしいこと、疑問を持ったことは調べて自分の知識にすることを心掛けてください。