こんにちは。大宮校の宮下です。
今日は、筑駒・御三家・駒東の算数入試を比較してみます。
(参考)2022年度各校の算数の試験時間・大問数(小問総数)算数配点/4科配点
解答用紙の有無 1問当たりの平均時間と4科合計に対するウエイト
○筑波大駒場………40分・大問4問(全12問)・100点/400点
別紙の解答用紙に、計算とともに答えを書く
平均1問 3分20秒 2.1%
○開成………………60分・大問4問(全20問)・85点/310点
別紙の解答用紙に、式・図・計算とともに答えを書く
平均1問 3分00秒 1.3%
○麻布………………60分・大問6問(全17問)・60点/200点
問題用紙の中の解答欄に考え方・式・答えを書く
平均1問 3分31秒 1.7%
○武蔵………………50分・大問4問(全12問)・100点/320点
解答用紙がなく、問題用紙の中に自分で解答欄をつくる/記述も必要
平均1問 4分10秒 2.6%
○桜蔭………………50分・大問4問(全18問)・100点/320点
別紙の解答用紙に、式・考え方とともに答えを書く
平均1問 2分46秒 1.7%
○女子学院…………40分・大問6問(全30問)・100点/400点
問題用紙の中の解答欄に答えを書く/右の余白で計算する
平均1問 1分20秒 0.8%
○雙葉………………50分・大問5問(全13問)・100点/300点
別紙の解答用紙に、式・計算とともに答えを書く
平均1問 3分50秒 2.5%
○駒場東邦…………60分・大問4問(全20問)・120点/400点
別紙の解答用紙に、答えの出し方・理由とともに答えを書く
平均1問 3分00秒 1.5%
1問当たりの平均時間数でみると、武蔵の4分10秒から女子学院の1分20秒までで、大きな格差があります。その学校に即したスピードと記述力が必要なことがわかります。
いずれの学校も基本問題(いわゆるパターン問題)はほとんど出題されませんから、問題文を読んだ直後に手の出し方やアプローチ方法を即断しなければなりません。
ここでの問題文の読み取りの失敗は許されません。
また、これらの学校で共通しているのは,早く正確な計算力が要求されていることです。
計算力を見極めるのは、計算問題だけではありません。すべての設問の計算力が問われているのです。
算数が入試の要であることは確かですが、合否はあくまでも4科の合計で決まることを改めて感じてもらえると、筑駒・御三家・駒東に近づくことができるのではないでしょうか。