2022年の大型連休は最大10連休となりますね。
毎年保護者の方から「大型連休中は何を行えばよいですか?」とご質問をいただきますので、今回は私がおすすめしている方法をご紹介します。
(すべてのお子さまにあてはまるというものではなく、また担当者によって異なる考えを持っている場合もありますので、あくまで参考にしていただけますと幸いです。)
【小6のお子さま】
大型連休の次にまとまった学習時間がとれるのは夏期講習ですが、講習中は塾の授業や課題などにも取り組む必要があります。
ですから、この大型連休期間は、比較的自由に、自発的な学習のできる、最後の期間です。
苦手な部分(単元)をピックアップして、その弱点克服に努めましょう。ポイントは、「しぼって取り組む(大きく広げない)」ことです。
たとえば、「理科の豆電球の部分を克服する」「算数の平面図形の移動の問題をできるようにする」などです。
1日1単元くらいがちょうどよいと思います。
「1日に3単元くらいできるのでは?」と思われるかもしれませんが、「できないところ」を「できるようにする」のは、大変な作業です。
「できないところ」は、これまで一生懸命勉強してきた上での「できないところ」なので、時間もかかるはずです。
保護者の方には「連休中に仕上げられる量であること」に留意していただき、消化不良にならないようにしてください。
【小5のお子さま】
小4のときはうまくいっていたことが小5になってできなくなったことありませんか?
多くの場合、「小4より難度が上がっているのに、小4と同じ学習をしてしまっている」ことに起因しています。
ですから、「小5になって学んだ部分で、苦手なところ」をピックアップして学習しましょう。
日頃のテスト結果などを振り返ってみて、得点が低かった単元にしぼって行うようにすると良いですね。
「1日1単元」が理想的だと思います。「3か月経っているこの時期ならできること」は、実は多くあるはずです。
「学習の質」を意識し、「小5の学習」へステップアップするきっかけになるとよいですね。
【小4のお子さま】
ずっと机に向かって学習することより、外で遊んだり、家で手伝いをしたり、またご家族でお出かけしたり、などいろいろなことを体験してほしいと思います。
上記の通り、学年が上がっていくほど、大型連休に学習時間を確保する必要がありますので、小4の間はなるべく机から離れることに意識を向けてほしいです(とはいっても、やるべき課題があればそれを行ってくださいね)。
また、博物館、水族館、歴史的建造物の見学など、普段なかなかいけない所へ行ってみるのもよい刺激となります。
「実際にイメージできるかどうか」ということは、受験勉強においても大きなアドバンテージです。
以上、私なりのアドバイスを学年毎にさせていただきました。
充実した大型連休になりますように!