前回のブログでお伝えしましたように11月13日(日)に塾生と一般生対象の新小4保護者会を行いました。
現在エクタスで授業を受けている小3生もエクタスに興味をお持ちの小3生も、「小4からの受験勉強をエクタスでするべき」かどうかは「御三家専門であるエクタスの指導方針」と「各ご家庭の教育方針」などによって異なると思います。よってお子様ごとの相談は今後面談で行いますが、その元となる部分として「エクタスの小1~小3までの指導と小4からの指導の違い」や「小4からのカリキュラム」、「小4~小6までの流れ」などについて保護者会ではお話をしたのですが、その中で「どこを目指して受験勉強をしようとも必要な力」についての話をしましたので紹介しようと思います。
塾には何をしに行くのでしょう。
それは「授業を聴くため」だと私は考えています。
「塾で授業を聴くのなんて言われるまでもなく当たり前じゃないか」と大人は考えるのですが「授業が聴けていない生徒」は体感でも全受験生の8割を超えていると私は考えています。塾に通っているのに成績が良くない。一向に成績が上がらない。学年が上がって成績が下がってきた。こういった子供たちの多くは「授業中の過ごし方」が下手な子達だと思います。小学生にとって「授業をしっかり聴くこと」は当たり前ではなく「実は知らないこと」であり「意識をさせられていないこと」なのです。
・「本気で授業を聴き、聴いた内容をその場で覚える。(家庭で覚えるではなく塾で覚える)」
・「授業で学んだ方法、図の書き方を言われた通りにマネて問題を解こうとする。」
プロの教師は「テキストの説明」を行っているのではなく「テキストに書かれていない説明」をしています。テキストや参考書にはカリキュラムに沿った説明はありますが「どうやって解くのか」や「具体的に何を書きながら解くのか」、「どう考えなければならないのか」などは書かれていません。問題を解くために必要な事を指導するのが「教師」の役目なのです。ならばそれを聴いて身につけようとできなければ家庭で宿題が出来なくても当たり前なのです。
塾から帰り、宿題を行おうとするも自分で解けない。解けないからパパやママに教わる。パパやママが教えてくれるからさらに塾で聴こうと思えなくなる。また、宿題が終わらない。時間が足りない。夜遅くまで宿題がかかる。家庭で喧嘩ばかりしている。
こういった問題をすでに抱えている受験生をお持ちのご家庭や、これから受験勉強を始められる方はぜひ「塾でどれだけ話を聴いて帰ってくるか」にこだわりを持って取り組んでいただけると良いかと思います。
エクタスたまプラーザ校では「聴いてその場で覚えさせること」にはかなり拘って指導をしています。小4の最初の授業で生徒たちへしっかりガイダンスを行い、授業の最中に少しでも聴いていない素振りがあれば名指しで指摘し注意しています。大きなクラス分けがある塾ではなかなかそれを徹底することができません。なぜならそういった意識のある教師のクラスにいても数か月後にはクラスが変わり教師が変わります。徹底できないので継続した注意を受けることができないのです。
「授業が聴ける子」は「自分で勉強ができる子」に変わりやすいと考えています。
以前、ある保護者の方から「もっと手伝ってあげたいのに全部自分でやってしまうのです」という相談を受けたことがありました。もちろん成績上位生の保護者の方です。
「なんて贅沢な悩みなのか」と多くの受験生の保護者の方が思うと思いますがそのくらい大きなことなのだと思います。
これからも当教室では「聴く力」「マネする力」にこだわりたいと考えています。