こんにちは、エクタス池袋校・大宮校の白田です。
すでに夏真っ盛りで、うだるような暑さが続きますが、受験生の皆さんはへこたれずに日々の学習に打ち込んでいることと思います。
さて、いよいよ夏期講習を迎えます。
受験生にとっての「夏」といえば「天王山」と昔から表現されてきました。
他の合戦ではなく、天王山の戦いのことです。まずは天王山の戦いのことを正確に知って頂きたいので、インターネットで調べてみました。
「山崎の戦い(やまざきのたたかい)は、1582年6月2日の本能寺の変を受け、備中高松城の攻城戦から引き返してきた羽柴秀吉軍が、6月13日に摂津国と山城国の境に位置する山崎において、織田信長を討った明智光秀の軍勢と激突した戦い。古来天王山の戦いと呼ばれてきた合戦の現代的表現で、山崎合戦とも呼ばれる。」
すでに学習した山﨑の合戦の主戦場が天王山だったようですね。ここに表記はないですが、秀吉軍は天王山に陣取って、光秀軍を見下ろす環境を整えました。さて、夏の学習を天王山の合戦に例えてきていることについては、先生によってそのとらえ方も様々でしょう。そこで今回は、白田先生なりの解釈を披露したいと思います。
備中高松城を包囲していた秀吉軍は本能寺での織田信長急死を知り、いち早く京都に引き返します。ここで彼が重視したのは「スピード」。世に言う、中国大返しです。即断即決で行動に移し、さらには当時の合戦で明らかに有利となる山を占拠することに成功します。
夏の学習に当てはめて考えると非常に明快で、皆さんに求められるのはやはりスピード。
先手を打ってどんどん学習を進めることが肝要です。さらに、それをやりぬく精神力も問われます。のちに天下を取った秀吉は3日3晩、それこそ休息も最小限にとどめて走り続けました。受験生の夏期講習は40日、さすがに走り続けることは難しいですが、歩き続けることならば出来るでしょう。それが出来るか出来ないか、君の真価が問われる夏なのだ、ということを肝に銘じて、充実した夏を過ごして欲しいと思っています。
そしてもうひとつ。
皆さんご存知の通り、この山﨑合戦だけで秀吉が天下を取ったわけではありません。この合戦はその後の勢力争いを制していくことになるきっかけになった戦いです。
つまり君たちの真の勝負は、9月に入ってからです。この夏、君は入試に問われる基礎力をどこまで身に付けることが出来るのか。それを意識してくださいね。