「第7回の解答」
前回は、以下のような問題でした。
ものごとの最も盛んな時を表す言葉として「たけなわ」という言葉があります。それでは「宴(えん)たけなわ」と言う言い方と「宴もたけなわ」と言う言い方とでは、意味が異なるのでしょうか。「宴もたけなわ」という言い方には何か他に「たけなわ」なものがあるのでしょうか。
(解答)
当然多少なりと違いがあるから問題にしたのですね。皆さんはどのような違いを感じましたか。
「宴たけなわ」(客観)「宴もたけなわ」(主観)という違いがあるようです。
「宴たけなわ」は「宴」が「たけなわ」(最も盛んであるとき)を表しています。
「宴もたけなわ」の「も」には感動・強調の意味がこめられます。「盛り上がっているなあ」「こんな楽しい宴も今が最高潮で、もうじき終わりに近づくんだなあ」という感情がこめられているんですね。したがって別に「たけなわ」なものがあるわけではありません。
「宴もたけなわではございますが、そろそろ終わりに近づいてまいりました」などと司会者が話す話す導入に使われたりもします。
さて、いかがでしたでしょうか。
では今回の問題です。
敬語「いらっしゃる」をもとの敬語ではない言葉にもどし、その言葉を使って、意味の異なる三つの短文を作りなさい。
ぜひ、チャレンジしてみてください。