今、教室では、「名作で学ぶジュニア国語講座」として、塾生および一般生の方を対象に、宮澤賢治作「よだかの星」を扱っています。
身なりが醜いとされるよだかは、弱者が辛酸をなめねばならぬ理不尽さに直面し、最後は自ら「星」になることで矛盾を解消しようとします。頑張っても背伸びしても皆に認められないせつなさが、痛切に伝わります。
変化の激しい時代です。いつ、自分が世の中から疎外される苦境に陥るかもわかりません。周囲からの評価に左右されない自身の軸足を持ち合わせることが大切なのかもしれませんね。
7月は、夏目漱石作「吾輩は猫である」を扱います。幼少期に名作を通して、人生・社会への眼を開く機会を持つことには、大きな意義があるはずです。来月も、小2・3生の方のご参加をお待ちしています。