こんにちは、大宮校の佐藤です。
長かった梅雨が明け、夏本番になりました。毎年この時期は、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)が行われていますが、2020年は新型コロナウイルスの影響により、春の選抜大会、夏の地方大会、甲子園での全国大会は残念ながら中止になりました。それでも球児のために独自開催という形で地方大会、そして8月10日から甲子園高校野球交流試合が行われています。開催形式は変わっても、球児たちが一所懸命取り組む姿に感動することは変わりませんね。
高校野球の甲子園は有名ですが、高校生の「俳句甲子園」という大会があることはご存じでしょうか。俳句甲子園こと全国高校俳句選手権大会は、1998年から始まり、正岡子規や高浜虚子など著名な俳人の出身地である愛媛県松山市で毎年8月に開催されている、高校生を対象とした俳句の大会です。
まずは地方大会から。参加は5人一組の団体戦と個人戦があります。兼題(あらかじめ知らされる題)よる3句勝負での団体戦は句合(くあわせ)の形式で行われ、2チームが赤白に分かれて先鋒戦、中堅戦、大将戦というふうに1句ずつ句を出し合って優劣を競いあいます。披講(俳句の披露)のあとに質疑応答の時間が設けられ、各チームが相手チームの句に対して質疑を行います。五・七・五、十七音という短いことばの中に感性を込めるだけでなく、討論の力も必要になるわけですね。
地方大会で優勝したチームが全国大会に出場します。全国大会は8月19日(俳句の日)近辺で行われます。ブロックに分かれてリーグ戦を行い、予選トーナメント、決勝リーグ戦、その決勝リーグ戦の勝者同士によって5人5句の兼題による決勝が行われます。2020年は8月23日にYouTubeでのライブ配信も行われる予定です。2020年の兼題は「冷奴(ひややっこ)」「蚯蚓(みみず)」「緑蔭(りょくいん)」「朝」。全国制覇をつかむのはどこの高校か。また、皆さんはどんな俳句が浮かびますか。
過去22回開催された俳句甲子園の中で、20年連続20回出場し、優勝10回、準優勝4回、最優秀句6回という記録を持つ強豪校があります。開成高校です。開成高校は俳句部のほか、クイズ研究会、囲碁、将棋、ジャグリングなども超高校級です。ちなみに上に挙げた正岡子規の出身校も開成高校ですね。
中学受験において、今年は運動会や文化祭の中止などで学校見学に行く機会が減りましたが、各学校の部活動や取り組みを見てみると志望校選びの動機になり、やる気も上がりますね。進学後に「自分が目指す甲子園」を見つけて頑張ればいいのです。
もちろん、受験生の皆さんは合格しなければいけないわけですから、この夏期講習、全力で勉強に取り組みましょう!