<1/15 1日目>
試験時間40分 満点80点
随筆文1題 記述2問 知識問題
解答形式 記述1~2行の枠 字数制限なし
大問1 随筆文 出典は日高敏隆『動物はなぜ動物になったか』からの出題でした。設問後半は毎年恒例の知識パズルの問題です。
何日か前、筆者はくしゃみが出て止まりませんでした。やがて、原因は草地にまいている除草剤であることがわかります。文句を言っても、「これは有毒な薬ではない」とおい□□とは聞き入れそうもない雰囲気でした。なぜ雑草をとるのですか? 根本にあるのは「手入れの思想」ではないでしょうか。美しく咲きそろった花だん、きれいな芝生、すくすくと伸びた杉林……そういうものがよくて雑草が悪い、雑草を退治するような感覚は、欺瞞(ぎまん=人をだますこと)もはなはだしいものだ、と筆者は論じます。
問3「手入れの思想」とはどのような考えか記述します。
問4「おい□□と」の□にあてはまるひらがなを答えます。
問5「ツルツル」とありますが1~4にあてはまることばをひらがなで答えます。
1・3文字目がタ行、2・4文字目がラ行です。
1 □□□□思うに、人生は短い。
2 □□□□と脂ぎった顔。
3 不平を□□□□のべる。
4 昼下がりに□□□□まどろむ。
大問4 1~4の各群は、動作や状態を表す言葉です。共通するひらがなを答えます。
1 はる□□ ひし□□ なぞ□□
2 ひろ□□ むら□□ ころ□□
3 ささ□□ かが□□ つぶ□□
4 なみ□□ あわ□□ きわ□□
大問7 1~3 漢字しりとり。後の条件に合わせてA~Lの入る漢字1字を入れます。
1 理A―A来-来B-B紀―紀C-CD-D曜
2 首E-EF-F体-体G-G作-作H-H句
3 絶I-I成-成J-JK-K配-配L-L銅
(条件1)示されている漢字も、□に入る漢字も、すべて音読みです。
(条件2)示されている漢字の読み方は、1回目と2回目で異なりません。
(条件3)□に入る漢字の読み方は、1回目と2回目で異なります。
<1/16 2日目>
試験時間70分 満点120点
説明文1題 随筆文1題 詩1題
解答形式 記述2行~3行の枠 字数制限なし
大問1 説明文 出典は小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』からの出題でした。
ネズミは短命のイメージですが、ハダカデバネズミは30年も生きます。なぜ、ハダカデバネズミは長寿になったのでしょう。生物の死に方について説明しています。
大問2 随筆文 出典は文月悠光『臆病な詩人、街へ出る』からの出題でした。
趣味というものが理解できない筆者。幼いころ、バイオリンのレッスンが嫌でしかたがありませんでした。今はギターを習っています。腕前はひどくても、ギターを弾くことが好きなのです。無理に上達しなくてもいい。趣味も案外悪くないものだよ、とつづります。
大問3 詩 「大根の種まき」 森文子
私は好きだ 大根の種まくの
目の前をとおりすぎていった あの顔 この顔 萌え出でてくるかもしれない
そろそろ彼岸花も咲くころ
わたしは大根の種まくことで、どこか生きる活力を得られるのでしょう。人のようにさまざまな個性を持った大根の芽が出てくることを期待しています。また、「目の前をとおりすぎていった顔」「彼岸花」とあります。亡くなった自分の仲間の姿が、ふと心に浮かんでいるように感じられます。
以上、お読みいただきありがとうございました。今後もさまざまな国語文章に触れ、学習に取り組んでいきましょう。(佐藤)