筑駒・男女御三家中の国語の入試問題は、「記述問題」の出題が中心ですが、それでも女子学院、聖光学院、豊島岡、渋谷幕張、渋谷渋谷、等記号問題が多く出題される難関校もあります。
記号問題の正答率を上げるには、どのような学習をすれば良いのでしょうか。記号問題を多く解けば出来るようになるのでしょうか。
答えは否、です。いくら問題を多く解いても、文章の内容・心情を読み取る力が向上しなければ、一定レベル以上の問題になると、間違いが増えてくるはずです。
例えば「この時の太郎君の気持ちを、次のア~オの中から選びなさい」という問題で正解を得るにはどうすれば良いか、で考えてみましょう。
苦手な生徒は、ア~オの選択肢を見て、どれが正しいのかな、と考えます。これだと、作問者も間違えさせようと5つの選択肢中4つの選択肢を作っているわけなので、ひっかかる確率があがってしまいます。
選択肢を見る前に、自分で「太郎君の気持ち」を、文中の記述を根拠に予想する力が必要です。その予想が正しければ、理論上、作問者と同じ読み取りが出来たことになり、作問者が求める正解と同じ記号が選べることになるはずです。
では、正しい予想をする力はどうすれば、身につくのでしょう。「この時の太郎君の気持ちを書きなさい」という記述問題に、正しい記述が出来るようになれば、記号の正答率も上がってきます。
急がば回れ、です。記号問題の正答率を上げるには、練習では、
①記述問題だと思って、記述してみる。
②記号を見る前に自分の考えを整理して、自分の考えに最も近いものを選ぶ。
③自分が選ばなかった残り4つの選択肢の選んではいけない部分はどこか、を言えるようにする。
をまずは粘り強く、取り組んでみて下さい。