春と冬が行ったり来たりしているような毎日で、冬物のコートをいつクリーニングに出そうか悩む日々ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私も、私が飼っている犬もひどい花粉症なので、くしゃみ連発の毎日ですが(それでもお散歩には行きたいみたいです)、経験上暖かくなる前触れとは分かっているので、本格的な春を待ちわびています。
春の行事にはおひなまつり、卒業式、入学式、お花見、つくし狩りなどがありますね。国語のお話を読んでいる時によく思うことなのですが、年中行事や旬というのは、触れていて実感するからこそ分かる部分というのは大きいようです。もちろん今と昔では時代が違うので、変わってしまったこともたくさんあるでしょう。だからこそ、何の説明もなく、体験したことがない世界を想像するのは、小2・3生のジュニアのみなさんには特に難しいことですね。お話を書いた人は、本当の内容が頭で分かって書いていますから、ファンタジーのお話を読んで想像するように、自由に想像するというわけにもいきません。例えば怪獣「ハルナンダ(※私が今考えました)」の姿に正解はありませんから、自由に想像すればいいわけですが、植物「つくし」にはある程度の正解があります(「つくし」が気になった人は、インターネットや植物の本で調べてみましょう)。
もし「つくし」の姿形が想像できないまま、土手につくし狩りにいってつくしをつもうとしたら、たくさんのつくしの中から声がして、話しかけてきて…!というファンタジーが出てきたら大変です。まず、「土手」と書いてあるので、なんとなく手で丸めた土を想像して、「狩り」だから鉄砲かナイフでも持って行くのかと思ったら、「つむ」と書いてあります。ここあたりでだいたいの場合は、頭の中に手で丸めた土のおだんごやら、ナイフやら変な植物やらが出てきてもう大混乱です。
さすがに上に書いたような例は少し極端だったとしても、経験がないことをジュニア生の方が想像するというのは、それだけ難しいことなのでしょう。小3の4月から始まるマンスリー名作国語でも、よだかっていったい何(誰)なのか、海水浴場まで半日かけて歩くって、いったいどれだけ遠かったのか、いつも様々な疑問が生まれました。いわゆる優秀生のお子さま方にとっても、体験したことがなく、想像しづらいお話に飛び込むのは、とてもハードルが高いことです。私たちは、将来的に記述で答えが書けるようになることも目標の1つとして掲げて授業を進めていますが、それだけではなく、名作に触れ、そのお話の世界を想像し、飛び込む手助けもていねいに行います。マンスリー名作国語を受講予定のみなさんは、どうぞどんなお話が出てくるのかわくわくして開講をお待ち下さい。もちろん通常の国語のクラスでも、お話に出てくる分からないことは、その都度私たちが説明させていただきますので、ご心配なくお越し下さい。辞書の使い方も、分からなかったらぜひ先生に質問してみましょう。
エクタスジュニア・アルゴクラブの体験会、試行力・記述力テストのお申し込みも随時受け付けております。春期講習をお考えの方も、どうぞご遠慮なく各校舎までお電話下さい。ジュニア担当が(元気いっぱいのお友達も)、みなさまに会えるのを楽しみにお待ちしております。