あなたの可能性を信じている教師と、信じていない教師、あなたに関心のない教師、
どの教師と学びたいですか。
池袋校の荒井です。
今年も中学入試が終わり、塾生の素晴らしい頑張りを誇りに思います。2月5日の筑駒中の合格発表をもって、筑駒・御三家中の入試スケジュールは一区切りとなりました。
ところでピグマリオン効果やゴーレム効果をご存じでしょうか。主に教育心理学の分野においては、教師の生徒に対する期待が、結果としてその実現の方向に機能するという効果のことです。教師がその生徒を優秀だと信じて接すれば、結果として優秀になっていくということです。
その反対は、ゴーレム効果と言われます。このブログで言う「期待」とは、表面的なものではなく、心の底からその人の能力と実現を信じることとします。
ピグマリオン効果は存在しないという説もありますが、大学の教育学部等では必ず学ぶ効果です。私は教室でピグマリオン効果を肌で感じています。(教師が期待することにより、他の第三の因子が介在して、間接的に好影響を与えている可能性もあります。)何度もその効果を目の当たりにしています。塾生の本来内に秘めた能力の存在と、その実現を心から信じています。
一例として開成中に合格したA君の例を紹介します。
小学1年生の時、A君はマイペースで作業にはやや時間がかかるタイプでした。それでも私はA君の理解力が秀でていて、高い潜在能力があることを感じていました。それをA君にも保護者にも具体的に繰り返し伝えました。A君は平面や立体図形が特に楽しそうでしたが、興味はそれだけではなく算数全般に広がっていきました。
2年時には場合の数の問題で、考え方を自分の言葉で説明できるようになり、作業スピードは少しずつあがってきました。それは素晴らしいことであるとA君にも保護者にも伝えました。A君は、難しい問題にチャレンジすることが大好きで、一層能力が高まっていると感じました。A君は4年生の最初の算数テストでは池袋校でトップを取るまでになっていました。その時お母さまが「先生は、親でも気づかないうちの子の能力を見抜いてくれました」とおっしゃったのを覚えています。その後、A君はエクタスの高学年カリキュラムを楽しみつつも、努力を重ねて乗り越え、開成中に合格しました。将来のさらなる活躍を楽しみにしています。
もちろん、ピグマリオン効果だけで開成中に合格した訳ではありません。しかしその効果がA君に好影響を与えたのは間違いないでしょう。
ところで、教師が塾生の可能性を信じるためには、まず一人ひとりを知る必要があります。
大勢の中の一人として、一括りに生徒と接していては、塾生の可能性を発見することさえできません。エクタスのパーソナルな対応とピグマリオン効果をもたらす行動は相乗効果を生む、相性がよい組み合わせです。
さらにピグマリオン効果を超えて、塾生自身が、自分の能力とその実現を信じられるようになって欲しいです。以前、動機づけのブログで紹介したように、それは塾生に大きな価値をもたらします。
私は教師として、あなたの可能性発見のプロでありたい、それらを実現するために具体的な方法・選択肢を提示し、実行を支援するプロでありたいと考えています。