こんにちは。池袋校室長の白田です。今日は小6生の年末年始の自宅学習において優先的に取り組んで欲しいことを「算数科」という立場で少し書いておこうと思います。
①志望校過去問の解き直し
今までに何本も解いてきた過去問ですが、この年末年始に大きく時間を割いて取り組んでください。
・誤答問題をリストアップ
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・自力で枝問含め大問全問解ききれるかを試す
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・解き切れればリストから削除・解ききれなければその場で復習
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・翌日以降など時間を少しあけて再チャレンジし、その後も同様の動きをとる。
これはほとんどの受験生が疎かになってしまっていますから、ラストチャンスだと思って取り組んでください。
「過去に出た問題は今後出題されることはない」というのは上位校においてごく自然なことですが、そもそも人間というのは「習得したぶんだけパフォーマンスを上げる」生き物だということを忘れないでください。今までの過去問演習を「過去問ごっこ」で終わらせるか「過去問習得」として自身の血肉に変換できるかどうかは、受験生1人1人の意識の差で決まるものです。実際に「過去問習得」の完成度で勝負が決まる学校もあります。
②教科としての基礎力学習
いわゆる、「テキスト学習」というものです。エクタス生であれば通常プリントや冬期テキストなど、基礎力を身に付けていくためのものが配布され、指示を受けていることと思います。手がまわっていないようならば優先的に取り組みましょう。①の過去問解き直しと同じくらい重要度が高いです。「基礎力学習」が欠けるとどうなるか。これは簡単な話で、本来の勝負所にたどり着く前に負けてしまいます。「プロスポーツ選手が、走り込みなどの基本的な練習をせず、難度の高い技の練習だけをしている」ようなものと言えます。
③志望校以外の過去問に取り組む場合、扱いは慎重に
エクタス指導陣は特定単元・ジャンルの訓練目的以外で志望校以外の過去問演習を指示することは基本的にありません。
というのも、①のようなフローの中にその後取り込んでいくことが難しいものになり、かつ、ほとんど効用が無いからです。中には「緊張感を維持させるために、志望校以外の問題でも4科目通しでやらせ続けたい」という保護者の方もいらっしゃいますが、解き直し時間確保などの観点からもあまりお勧めできないというのが本音です。取り組まれるものは、あくまで実際に受験する学校の過去問にしていただければと思います。