5月26日(水)は、スーパームーンの皆既月食でした。東京では残念ながら雲があって見えにくかったですね。
さて、今回は「スーパームーン」と「皆既月食」についてお話ししましょう。
◆スーパームーン
この言葉はいろいろな意味がありますが、最近では「1年の中で最も大きく見える満月」という意味で使われることが多くなってきました。
最も大きく見える満月の大きさは、最も小さく見える満月の大きさの約114%となり、明るさは約130%になります。
月は円軌道ではなく楕円軌道で公転をしています。そのため、地球から月までの距離は一定でなく、近くなったり遠ざかったりするのです。満月の中で最も地球に近いものをスーパームーンとしています。
◆皆既月食
月食は、月が地球の影に入ることによって、月が暗くなったり欠けたりしたように見える現象です。
皆既月食は月が地球の影にすべてすっぽりと入るときに起こり、月全体が赤銅色という赤っぽい色になります。
なぜ赤く見えるかというと、地球の周りには大気があり、そこに太陽光が入ってくると、波長の長い赤系の色は散乱しにくく大気を通過することができ、それが月で反射して地球に届くからです。
しかし、太陽光のうち月まで届く光は一部で、さらに反射によっても光は弱まるので、地球に届く赤系の光は非常に弱いものです。よって、月が少しでも光って見える状態だと赤っぽい色には見えません。
このような天体ショーが起こると、入試問題においても出題されることがあるので、注意しておきましょう。
次に日本から見ることができる皆既月食は、2022年11月8日ですが、スーパームーンの皆既月食は今から12年後の2033年10月8日になります。
今回見られなかった方は、12年後をお楽しみに。