寒い日が続いていますね。
受験生のみなさんは冬休みの学習に励んでいることでしょう。
もう本年度の入試がスタートした受験生もいることと思います。
さて、2018年の開成中の理科では、暦に関する問題が出題されました。
暦と言えばみなさんは中学受験の理科で、春分、夏至、秋分、冬至を学習していると思います。これは、一年の中で重要な気分であるこの4つの日を表す二至二分と呼ばれるものです。みなさんの中には国語の文章や理科の問題で他にも同じような暦に関する言葉を見た、聞いたことがある人がいるのではないでしょうか。これを二十四節気と言います。
二十四節気は太陰暦を利用していた時代に季節を表すための工夫として考え出されたもので、太陽の公道上の動きを24等分し、それぞれの区切れ、節目につけられた名前です。受験生のみなさんは例えば「春分の日は3月21日【頃】」という表現を見たことがあると思います。季節の一年は暦の上では365.2422日となりますので、365日からずれが生じます。このずれを解消させるために4年に一度「うるう年」を設けました。しかし、うるう年を設けると一年の長さの平均が365.2500日となり、一年で0.0078日ずつ実際とずれてしまいます。これが400年分たまるとおよそ3日分になるため、現在はうるう年の設け方を以下のようにしています。
4の倍数の年はうるう年とする
100の倍数の年は平年とする
400の倍数の年はうるう年とする
すると、400年間でうるう年は100-4+1=97回となるため、前述の3日分のずれを解消することができます。この方法でうるう年を設けると、暦と季節のずれは3300年におよそ1日程度となります。
さて、このずれを解消することも目的の一つとして二十四節気は用いられています。今回は全部ではありませんが紹介したいと思います。
立春 2月4日頃 この日から春 九州などではウメが咲き始めますね
雨水 2月19日頃
啓蟄 3月6日頃
春分 3月21日頃 この日は昼と夜の長さがほぼ同じになります
(※ 実は昼の方が長くなるのです・・・→ 灘、聖光の入試問題)
清明 4月5日頃
穀雨 4月20日頃
立夏 5月6日頃 この日から夏
小満 5月21日頃
芒種 6月6日頃
夏至 6月21日頃 一年中で一番昼が長い日
小暑 7月7日頃
大暑 7月23日頃 この日のあたりから夏休みですね
立秋 8月8日頃 この日からが秋
処暑 8月23日頃 暑さが止むという意味ですがまだ暑い・・・
白露 9月8日頃
秋分 9月23日頃
寒露 10月8日頃
霜降 10月23日頃
立冬 11月7日頃 この日から冬
小雪 11月22日頃 北海道や東北の積雪はこの日の前後あたりからです
大雪 12月7日頃
冬至 12月22日頃 一年で最も昼が短い日
小寒 1月5日頃
大寒 1月20日頃 一年の中で一番寒さが厳しい時期
みなさんが入試を受ける時期は、大寒と立春の間ですね。
寒さが厳しい時期、受験勉強を乗り越え、受験をし、合格をつかみ、春を迎える。
最後の追い上げをかける時期、暦もみなさんを応援しています。
最高の結果が出せるよう、最後まで頑張り抜いてください。
頑張れ!受験生!