1学期も残り少しになりました。自分の学習スタイルが出来上がり、順調なペースで進められるようになったことだと思います。特に4年生は、都道府県の名前や特徴を覚えるときにぜひ見てほしいのが「都道府県の県章(マーク)・県の花・県の木・県の鳥」です(※エクタスで使用している地図帳にも記載されています)。特に「県の花」は、その都道府県の特産物などと結びついているものが多く、そうした知識を身につけるのに非常に役立ちます。山形県の「ベニバナ」や和歌山県の「ウメ」、香川県の「オリーブ」などがこれにあたります。4年生だけでなく、地理の学習がそろそろ終わる5年生にもおすすめです。
では「県の花」からさらに広げて、「国の花」はなんだと思いますか?この質問をすると高い確率で「桜!」という答えが返ってくるのですが、国旗や国歌と異なり、特に法律で定められた「国花」はありません。ただ、「国を象徴している花」ということは「その国で愛されている・親しまれている花」というように読みかえることができるので、そういう意味では、多くの人に親しまれている桜は国花にふさわしいと言えるでしょう。同様に事実上の国花と言われるのが菊ですが、こちらは旅券(パスポート)の表紙で見たことがある人もいると思います。このように、その国で親しまれている花は、公的機関のマークや国が認定する資格のシンボルなど、さまざまな場面で用いられています。その例として、紙幣や硬貨のデザインに用いられている花・植物を挙げておきます。
1円玉:若木
5円玉:稲穂(表)と双葉(裏)
10円玉:常盤木(ときわぎ)
50円玉:菊
100円玉:桜
500円玉:桐(表)・竹・橘(裏)
1000円札:桜(裏面の図柄)
2000円札:桜・菊(表面の地模様)
5000円札:燕子花(かきつばた、裏面の図柄)/桜(表面のホログラム)
10000円札:桜(表面のホログラム)
※ホログラム…偽造防止技術の一つ。紙幣の角度を変えてみることで、日本銀行の「日」の字をデザイン化したものや、桜の画像が浮かび上がって見えます。
こうしてみると、やはり桜・菊が多く使われているのが分かりますね。ちなみに、2024年に発行される新5000円札の裏面には藤の花が描かれることになっていますが、これも古くから文学作品・和歌の題材になり、家紋などにも用いられた花です。どのように描かれるのか、また他にどんな花のデザインが使われるのか、そういうところに注目してみるのも楽しいかもしれませんね。