本年度の桜蔭の算数は大問5問(小問15問)の構成で
以下のような出題となりました。
Ⅰ小問集合
(1)四則計算2題
(2)植木算
(3)割合の文章題
Ⅱ平面図形の転がり
Ⅲ規則性(等差数列と倍数などについての問題)
Ⅳ立体図形 水量変化
Ⅴ速さと規則性の融合問題
Ⅰについてはすべて落とせない問題ですが、(3)については問題をよく読まないと不正解になって
しまう文章になっており、繊細な注意力が必要です。
Ⅱは基本的な問題でこれもすべて落とせない問題です。
Ⅲは規則が少し複雑でかつ出題されている図もよくみないと勘違いしてしまいやすい
出題になっており注意が必要です。
Ⅳの(1)(2)は平易な問題ですが、(3)はていねいに計算を行い検証する作業が必要に
なります。
Ⅴ(1)は平易な問題
(2)(3)は解法自体は単純なのですが注意深く解かなければミスをしてしまいがち
な問題であり、かつ計算が複雑で面倒であるので正答率は低かったと思われます。
Ⅲ(2) Ⅴ(3)①② の3問以外の12問のうちミスを1問以内に抑えられたか否かが合否を分けたと思われます。
本年度の桜蔭の算数の出題ポイントは次の2つです。
①ていねいで繊細な文章読解力
②骨太で正確な計算力
普段の学習の中でも、問題をていねいに読み、式や考え方をていねいに書く練習
1問1問自分の出した答えをすばやく検証していく練習が必要です。
特に計算力については正解を出すだけではなく最も効率がよくミスの少ない方法を
探究していく姿勢が重要です。