本年度の筑駒の算数は例年通り、4つの大問という構成で
〔1〕 規則性(周期)
〔2〕 平面図形と辺の比
〔3〕 食塩水
〔4〕 論理と場合の数
という出題(小問13問)になりました。
〔1〕は各位の数がルールにしたがって変わっていく問題ですが、10番目までを調べれば簡単に答えが出る問題ですので、全問完答しておきたいところです。
〔2〕は麻布などでよく出題される正六角形をしきつめた図形に1本の線をひき、正六角形によって分けられた線分の長さを求める問題ですが、これも簡単な相似の問題です。
〔3〕はルールにしたがって、もとの食塩水に、水と12%の食塩水を交互に混ぜる問題ですが、これは基本問題中の基本問題です。
〔4〕は平成16年の麻布中学の4と同じ題材です。ていねいに調べることが重要な問題です。試験時間が40分と短いので(3)を調べあげる時間はないかもしれません。
総評としては、全体的にこれほど易しい問題は筑駒では初めてかもしれません。例年、ボーダーラインは2~3問間違い(約80%)すが、今年に関しては1~2問間違いまで(約85%)になるでしょう。
どの問題もていねいに正確に調べることが必要です。
また、今年は例年と違い、平面図形と相似比の問題が出題されました。例年、筑駒の算数の出題は非常に偏った傾向がありましたが、今後は筑駒の過去問だけではなく、開成・麻布などの過去問も練習しておく必要があります。