だんだんと梅雨の気配も近づいてきました。5月のからっとした晴れとはちがい、晴れても少し空気がべたべたしているのを感じます。例年この時期から1か月半ほど梅雨がおとずれますが、よくお父さま・お母さまからご相談を受ける「なんにもしないんですけど…」問題も5・6月が多いです(先月、齋藤先生も書いてくださいました)。でも、子どもたちは本当に「なんにも」したくないのでしょうか?実は私自身は少しちがうと思っていて、「大人が思っていること」にうまく巻き込めていないだけな気がするのです。子どもたちのオモシロセンサーはすごいです。夏休みまではまだ少し時間がありますし、雨の日の楽しい過ごし方をいっしょに考えてみましょう。
例えば家の中で手軽に遊べる、おもしろそうなこととしては、パズルや工作があります。エクタスジュニアの算数教材にもあるような紙ベースのものから、アルゴクラブで遊んでいる平面・立体図形のパズルなどジャンルは様々です。また、工作も折り紙を何等分かに折ってから切って広げてみたり、展開図を作って組み立ててみたり、厚紙を重ねたり丸めたりして動物を作ってみたりと色々なバリエーションがあります。折り紙や厚紙・工作用紙などがあると楽しめますね(紙を切る時には手を切らないように気をつけましょうね)。ちなみに私は折り紙が大好きだったので、よく折り紙でパーツをたくさん作って立体のはこを組んでいました。ひもを通すとかざれて楽しかったです。
また、読書も楽しいですね。夏休みになって読書感想文の宿題のためと言われると読みたくない本でも、この雨の降る静かな季節だと浸って読める作品もあるかもしれません。図書館に行って、本棚(又はエリア)を1つ決めて、今日はここから面白そうなのを1冊借りよう! とゲーム感覚で試してみるのも面白いですね。まるで宝さがしのような気分です。
おでかけ場所に困ったら、夏休みには大混雑の美術館・博物館などに行ってみるのもおすすめです。夏休みとは違う特別展がやっていると思いますし、やはり雨の降る静かな環境の中で見ると、絵や古代のものが違う風に見えるかもしれません。また、気に入ったものを見つけられたら、自由研究のテーマにとっておこう! というのも良い作戦かもしれません。みなさんが思っているよりもたくさん、宝物の眠った美術館や博物館がお近くにあるはずです。動物園は傘をささないと行けないかもしれませんが、実は雨の動物園もおもしろいですよ。どの動物は雨が好きで、どの動物はきらいなのか、わかったら先生に教えてくださいね!
なんでもそうなのかもしれませんが「特別に!」「今だけ!」と言われたり、「宝探しだよ!」といわれたりすると、なんだか少しうれしくなりませんか?こういう「考え方で良い風にも悪い風にも考えられる」のを「気のもちよう」といいます。かんたんに言うと気分しだいということですね。せっかくの梅雨です。楽しんで、すてきな日々をすごしましょう。