先日、授業で「漢字の部首」をとりあつかいました。
部首とは、漢字の組み立てている部分のうち、基本となる部分のことです。
部首は主に「へん」・「つくり」・「かんむり」・「あし」・「かまえ」・「たれ」・「にょう」と七つの種類があります。
また、「さんずい(水に関するもの)」「しんにょう(道)」など、いろいろな意味を表したものがあり、漢字の学習をするうえで覚えておきたいものです。
では、「部首以外の部分」には意味やつながりはあるのでしょうか。
ここでは「部首以外の部分」でつながりのある仲間の漢字を紹介していきます。
「丁」のついた字は、「丁字型や直角に当たっている」、という意味があります。
「打」(上から直角に打ちあてる)
「町」(丁字型に交わる田の道)
「頂」(直角に立っている頭のてっぺん)
「亭」(地面に直角に立つ建物)
「灯」(まっすぐに立つ火)
「其」のついた字は、「四角い・きちんとしている」という意味があります。
「基」(四角い土台)
「期」(きちんとめぐる時期)
「旗」(角ばっているはた)
「亦」のついた字は「もつれた・曲がった」という意味があります。
「変」(もつれて、へんな具合になる)
「恋」(もつれた心)
「湾」(入りくんで曲がった水ぎわ)
「寺」のついた字は、「手足を動かす」という意味があります。手足を動かして働くことで、いろいろな仕事をする役所、のちに仏をまつる寺というようになりました。
「侍」(えらい人のそばで用事をする人)
「待」(手足を動かして人をもてなす)
「時」(太陽が動いていく時間)
「詩」(心の動きを言葉に表すうた)
「甬」のついた字は、「つきぬける」という意味があります。
「通」(つかえずにつらぬきとおす)
「痛」(つきぬけるように痛む)
「踊」(足で地面をついて、とびあがる)
「必」のついた字は、「しめつける」という意味があります。
「秘」(ぴたりとしめて見えなくする)
「泌」(しめつけたすきまから水が出る)
「蜜」(ぴったりしまっている)
「艮」のついた字は「とどまる」という意味があります。
「眼」(じっと見る目)
「限」(そこまでとどめて、先にいかせない)
「恨」(心の中にいつまでもとどまっている)
「銀」(いつまでもくさらずにとどまる金属)
「臣」のついた字は「下を見る・目をふせて体をかたくする」という意味があります。
「堅」(かたい土)
「監」(水を入れた皿に顔をうつしてよく見る)
「緊」(糸をかたくはってしめる)
「賢」(金の出し入れを見はるかしこさ)
「覧」(多くのものを集め、上から見まわす)
ほかにもたくさんの意味がある漢字の部分があります。
「漢字辞典」には漢字の成り立ちや意味がたくさんのっています。
普段の学習でも、漢字をただ覚えるだけでなく、辞書で調べてみると新しい発見がありますね。