12月に入り、しだいに寒くなってきました。
先日12月7日は二十四節気でいう「大雪」でした。
雪が激しく降り始めるころ。『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明されています。
冬めいてきましたので、冬によく聞くことばを紹介していきます。
「冬めく(ふゆめく)」
どこか冬らしさを感知することで、秋のうちに感じる冬の予感と、冬になってから感じる、冬らしくなったと言う実感が冬めくの意に定着しています。
「木枯らし (こがらし)」
日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風のことです。
この風が吹き出すと、冬の到来を実感します。
「冬枯れ (ふゆがれ)」
初冬には緑や紅葉の色を残していました風景も、冬の深まりと共に、常緑の木々を除いて、森も林も遠山も、そして川辺の草草も、すべて枯れ色になります。
「冬はつとめて」
冬は1日の中で早朝がいちばん美しいという意味です。「つとめて」は早朝の意味です。
清少納言『枕草子』で有名ですね。
「風花 (かざばな) 」
晴天なのに雪がちらつくことがありますが、これは山などで振っている雪が風で飛んできたものです。
「冬至冬中冬はじめ(とうじふゆなかふゆはじめ)」
冬至は暦のうえでは冬の中ほどだが、本当の寒さがやってくるのはこれから,という意味です。
二十四節気の冬至(12月22日ごろ)は1年で昼が最も短い日です。
またこの日カボチャやこんにゃくを食べ,ユズ湯に入れば病気にならないといわれています。
「大晦日(おおみそか)」
旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)といい、晦日のうち、年内で最後の晦日、つまり12月の晦日を大晦日といいます。
元々”みそ”は”三十”であり、”みそか”は30日の意味です。後の新暦の12月31日を指すようになりました。
「年越しそば」、「除夜の鐘」などの風習、テレビ番組では「紅白歌合戦」「ゆく年くる年」があります。
「初日 (はつひ)」
初日の出とは、1月1日(元日)の日の出のことです。
日本では一年に一度の最初の夜明けで『めでたい』とされ、初日の出参りを行う人は数多くいます。
「門松(かどまつ)」
門松(かどまつ)は、正月に家の門の前などに立てられる松や竹を用いた正月飾りです。松飾り、飾り松、立て松とも言います。
古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるためのものという意味があります。
「松の内 (まつのうち) 」
元旦から七日までが松の内といいます。
門松を取り払うのが松納めとか松送りと言い、外された門松や注連縄(しめなわ)は、一五日の”どんど”の火で焼きます。
「七草粥(ななくさがゆ)」
人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の料理です。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ
の「七草」をおかゆに入れたらできあがりです。その年の無病息災を願います。
「節分(せつぶん)」
節分とは「季節を分ける」ことを意味し、立春の前日に悪いことを「おに」として豆をまいて追い払う行事があります。
その年の縁起のいい方角を向いて食べるお寿司「恵方(えほう)巻き」も節分に食べます。
さまざまな冬のことばがありましたね。
そして冬は入試の季節です。体調に気をつけて入試に挑みましょう!