
算数
「義務においては堅実に」を問われる算数
試験時間50分に対して大問5つで小問12問程度となっており、他の学校に比べて1問にじっくり時間をかけられるのが特徴である。とはいっても、計算が煩雑であったり書き出したり処理すべきことが多かったりで、時間に余裕があるというわけではない。解答形式としては作図を除くと全ての問題で式と計算を書き記すことが求められている。普段からきちんと記述する練習をしておくことが必要である。出題内容は大問1は一行問題で、計算力が問われる出題がほとんど。ここできちんと正解したうえで、大問2~5の出来で合否が決まる。年度によるばらつきがあるものの、算数が苦手であれば7割、得意であれば8割が目標となる。目標点クリアのためには、丁寧な処理能力を身につけることが最も重要であり、普段の学習から丁寧に取り組むことが大切である。
●平面図形
円やおうぎ形の求積と図形の移動についての出題が中心。平易な出題が多いため確実に得点したい分野。ただ計算が煩雑になることも多いので、結合法則など工夫をしつつ丁寧に処理していきたい。
●立体図形
近年は水量に関する出題が中心。こちらも難易度は抑え気味だが、雙葉受験生にはこの単元を苦手とする割合が高く、本番では意外と差がついている模様。標準的なレベルまではきちんとおさえておきたい。
●速さ
旅人算を中心に流水算・時計算・通過算なども出題されている。問題文を丁寧に読み、状況を正しく把握できれば対応可能なレベルが中心。答えの数値が複雑になることも多いため、普段から標準レベルの問題を速く正確に解ききる練習が必要である。
●文章題
日常生活を題材とした問題が多いのが特徴。様々な単元の問題が出題されるが、最終的につるかめ算に帰着するものが目立つ。問題の条件をどのように用いるかを見通す力が求められる。
●規則性
書き出しと細かな調べ上げが求められることが多く、高いレベルが求められる。普段から手を動かすことを厭わず、丁寧な作業を心がけることが必要となる。また周期のズレが生じる問題も多く、正解するために堅実さが求められる。
国語
読解力、表現力、知識量を問う「総合的な国語力」
●試験時間は50分。文章読解問題は大問が2つ。解答形式としては記述問題、記号問題、書きぬき問題、自由作文が見られる。記述問題、作文に字数制限はない。漢字問題においては大問が1つ、読み・書き含め10問程度出題される。総設問数は30問程度。時間内に多くの設問をこなしていかなければならない。
●読解内容としては説明文・論説文、物語文、随筆文、詩など、年度によってさまざまな内容が出題される。近年は随筆文の出題が目立つ。詩は大問1つ出題されることもあれば、詩と説明文・論説文を組み合わせた出題もある。説明文・論説文ではテーマと要旨、物語文では登場人物の心情、随筆文では筆者の体験、意見感想など、内容を正確に読み取っていくことが肝心だ。
●各設問では書きぬき、記号、記述問題がまんべんなく出題される。記述問題では内容の説明記述、特に比喩の言い換えのような「具体↔抽象」の置き換えが頻出される。文章中の言葉を使って記述するだけでは不十分であり、言葉を駆使した記述表現が求められる。作文では自身の経験をふまえた内容のものが出題される。100~120字以上は書けるようにする。手を止めることなく解ききる時間配分と判断、記述力が必要だ。
●漢字の書き取りや読みの正誤問題が出題され、ここにおける配点が高い。また、読解文章中から語句の意味を問う知識問題も多数出題される。得点するためには、語彙を増やすトレーニングが欠かせない。漢字、ことわざ、慣用句、熟字訓、読書の習慣など、普段から多くの言葉に触れておくことだ。語彙の量が増えることによって、表現力にもつながっていくことだろう。
理科
偏りない学力で合格ライン7割を目指す
50点満点で時間は30分、大問4題の構成。標準的なレベルの問題が多く、合格ラインにのるためには確実に7割は正解したい。年度によっては解きやすい問題の割合が多いときもあるので、これで十分ということはなく、1点でも多く取れるように問題を解く精度を上げていってもらいたい。
問題は、記号選択問題、単語を解答する問題、記述問題、計算問題などバランスよく出題されていて、単元の偏りも無く、まんべんなくさまざまな力を上げていく必要がある。暗記を中心に、一問一答的な学習だけでは対応できないので、自分の学力をきちんと分析し、不足している力をきちんと補いながら、学力全体を高めていく勉強が必要である。
難度は高くないが、計算問題も一定数出題されていて、他の学校の入試問題と比べてもめずらしく、計算問題で式を書かせる問題も過去には出ている。記述問題もあるので、自分の考えやどのように解いたのかを人に説明できるように、普段から丁寧に学習をする必要がある。
オーソドックスな問題が全体的には多いが、初めて見るテーマの問題、いわゆる初見問題が出ることもある。受験生の得点に差が出やすい問題なので、このタイプの問題で得点できると大きく合格に近づくことができるので、しっかりと対策をしておきたい。基本的には初見であっても問題文に答えを出すのに必要な情報がていねいに書かれていることが多いので、きちんと問題文の内容を読み取り、論理的に考えを進めていけば正解することができる。逆に自分勝手な想像で問題を解くと正解することはできないので、このタイプの問題を正しいやり方で練習しておくとよいだろう。ただし、試験時間が30分しかないので、時間配分には注意したい。読解問題、思考問題などにどの程度時間を使うことができるのか、よく考えながら入試問題を解き進める必要がある。
社会
小手先のテクニックに頼らない、丁寧な学習を
地理・歴史・公民の3分野から1題ずつ,大問3題構成となっている。テーマも大問ごとに分かれているため、取り組みやすいものからとりかかるなどの戦略が立てやすい。しかし、ここ数年は30分の試験時間に対して40問近い設問数になっているため、ある程度のスピードも求められている。
複数選ばせる適文(誤文)選択と、「歴史上の出来事を起こった順に並べ替える」問題はほぼ毎年出題されている。こうした問題では選択肢の数が5個を超える場合が多く、ときに10個近くに及ぶこともあるため、短時間で正確に正誤の判断をしなくてはならない。また、並び替えの問題では「○番目と○番目にあたるものを答える」パターンが多いため、スムーズに解答するためには重要事項の年号を覚えておくことも求められる。記述問題は典型的な出題がほとんどなので、内容の過不足に注意して満点を狙っていきたい。
環境問題や災害、戦争や地域紛争、人権に関する問題や民主主義のあり方など、世界規模の社会問題が毎年取り上げられるのが特徴的である。詳しく学ぶ機会が少ない、第二次世界大戦後の地域紛争や人権問題についても具体的な知識を要求されるため、過去問演習などを通じて理解を深めておくべきである。これらは公民分野を中心に出題されるが、歴史分野でも戦前・戦中の出来事の並べ替えなどでしばしば取り上げられている。
その場で考えるタイプの問題が少なく、ほとんどが3年間の学習で得た知識に基づく問題である。そのため、何か得意なものを武器にするというよりは、極端に苦手な分野を作らずどの分野の知識もまんべんなく身に着けることが重要だと言える。先に述べた正誤選択の問題でも「消去法」が通用しないものが多いため、正しい知識を身に着けたうえで、1つ1つの選択肢に対し根拠を持って○×をつける習慣が求められる。地理分野では、農産物の生産量や貿易品目などを用いた表・グラフがよく出題されるため、細かい数値データも押さえておきたい。1問あたりの配点は1点~3点と小さいが、ただのミスと片づけず、本当に理解しているか常に自分に問いかける姿勢が大切である。
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