
算数
解くべき問題を取捨選択する眼力を身につけよう
満点は120点で、試験時間は60分。4つの大問数のうち、大問1は小問集合で4~6問、大問2~大問4は各小問が3~5問ある。答えのみを解答する形式の問題が多いが、考え方を丁寧に残して解答する問題も3~5問あり、考え方にも配点がされていると考えられる。解答欄は大きくないため、コンパクトに考え方をまとめる必要がある。合格点に到達するためには、大問1の小問集合と大問2~4の(1)でミスをしないことである。また、合格者平均点は120点中70点~90点の範囲にほとんどおさまるが、まれに50点を下回る年や98点を上回る年もあり、正確に得点できる問題とそうではない問題の見極めが重要となる。特に図形分野については、平面図形も立体図形も難易度の高い問題が出題されるため、集中的に学習しておきたい。
●平面図形
相似形・等積変形・線分比の複合問題、図形の折り返しや移動と軌跡に関する問題などが広く出題される。大問1の小問集合の中で出題される問題については失点が致命的なものになる。図形の移動についてはコンパスを用いての作図がこの10年で6回出題されている。
●立体図形
立体の切断について出題されることが多い。切断と積み木の構成、切断と展開図、切断と投影図などの複合問題にも出題パターンをおさえておきたい。ほかにも立体図形の移動や影の問題が散見される。
●数の性質
倍数約数とあまりを約束記号や規則性とからめた出題が多い。問題のルールをしっかり読み取れなければ正解できない。問題文中の例をヒントに正確に読み取れば得点できる問題なので、読解力と試行錯誤力が試される。
●速さ・割合と比
大問1の小問集合の中で出題されることが多い。典型的な出題パターンの問題が多いのでしっかり正解しておきたい。速さについては大問形式で出題されることもある。旅人算・時計算はしっかり解法パターンを理解しておくべきである。
●場合の数・調べる問題
毎年必ず出題され、配点も多い。数についての場合の数、図形についての場合の数、ルールと操作についての場合の数などバリエーションも多い。まずはていねいに書いて数える作業力が求められる。また、大問の最後の問題などは正答率が高い問題は決して多くはないので、しっかり問題の難易度を見極めて正解するべき問題を取捨選択したい。
国語
長文傾向と記述問題に十分な対策を
●例年少年少女が主人公、或いは重要人物となる物語文が出題される。文字数約7000~10000字程度。年度が新しくなるにつれて長文化の傾向が見られるので、「読むスピード」が求められる。
●記述問題率は問題数の約50%程度だが、点数は高いと思われるので、やはり記述対策が攻略の鍵になる。「登場人物気持ち」「動作・気持ちの理由」「説明(どういうことですか)」といった国語定番の設問を、記述式の解答で指定文字数にあわせて過不足なくまとめる訓練が必要。
また、100~140字程度で記述して答える問題があるので、長文を過不足なくまとめる力が必要。下書き用の用紙は用意されているが、清書する時間を考えなければならない。
●漢字は15問出題され、特色となっている。語句の意味を問われる問題も毎年出題されている。一夜漬けでは対応しきれないので、普段から漢字をしっかり練習し、語句の意味を曖昧にしないでしっかり調べ続ける必要がある。
●選択肢はア~オの五つ。選択肢の文が長めのこともあるので、区切って部分部分でチェックしていくことが有効な場合も多いが、本文と対照する時間がかかる。目的とする箇所を探すスピードが勝負。
●比喩表現が何をたとえているか問う問題が出題される年が多い。物語でも漫画でもドラマでもアニメでも、情景や物や動作がどんな意味を持つのか考えて鑑賞して欲しい。「詩」の問題に取り組むのも有効なので、詩が出題されることが多い筑駒との併願生は特に注意して学習したい。
●本文を読んだAさんBさん…の意見を読んで答える問題が2023年・2024年と連続登場。他校でも増えているスタイル。今後定番化するかもしれない。本文との整合性を意識して設問を読むように気をつけたい。
理科
合否を分ける実験・観察問題
80点満点で時間は40分、例年大問5題の構成。合格者の平均点はおおむね50点台だが、40点代の年もあれば60点台の年もあり難度に幅があるので、当日、問題が難しく感じても慌てることがないように、また、すらすらと問題が解けるからといって油断することがないように心がけたい。
大問1は小問集合で、典型的な問題ばかりなので、ここは確実に得点したい。全体的に、記号選択によって解答する問題と1~2行程度の記述によって解答する問題がほとんどだが、ときどきグラフの作図や生物の作図などの問題が出題されることもあるので、ある程度の練習は必要である。また、計算問題は難関校の男子校としては標準的なレベルの問題が多いので、確実に正解して得点を重ねていきたい。
単元による出題の偏りは無く、一定数出題される標準的な問題で確実に得点をすることが、まずは第一歩である。その上で、駒東の合否を分ける問題が実験・観察問題である。特に実験問題は一見するとオーソドックスなテーマに見えるが、実際にはこれまでに学習してきた知識だけでは解答することができない問題になっている。その場で実験結果を分析し、論理的に考えを進めていく力が求められている。この問題でしっかりと得点できれば大きく合格を引き寄せることができるだろう。また、生物分野の知識問題は難度の高いものが出題されることがあるので、低学年のときからさまざま生き物をただ見るのでは無く、しっかりと観察したり、疑問に思ったことを調べたりして過ごすことでプラスをつくりだすことができる。
社会
「知識・経験値」と「現場力」の両輪で攻略
全体を通したあるテーマに基づいて設問が展開される構成になっている。地理・歴史・公民各分野からまんべんなく出題され、複数の分野にまたがるものや時事問題も多く見られる。例年20題~25題が出題され、1問あたりの配点は3点~5点と予想される。
語句記述から記号選択、記述問題と、出題形式が多岐にわたるため、さまざまなタイプの出題に慣れておく必要がある。図表やグラフを用いたものも多いため、地理や公民の数値データも決しておろそかにするべきではない。また、頻度としてはそこまで多くないが、地形図の読み取りやデータ内の数値を計算させる問題も過去には見られたため、実践演習を通じてある程度は経験を積んでおきたい。
テーマの幅が広く、特定の地域に関するものから「平等とは」「合意形成とは」といった、社会全体の問題にまで及ぶ。設問の1つ1つはテーマに直結するものでない場合もあるが、長い文章や資料に基づいて記述する問題では、「この入試問題全体を通して問われているものは何か」という視点がないと的外れな解答になる恐れがある。また歴史資料や古地図など、受験生にとって初めて目にするものも多く出題されるが、焦らずに周辺の説明をよく読み、解答の糸口を探す冷静さが必要である。
大型の記述問題では、参照する資料や答えるべき要素が設問中に細かく指示されているため、それを正確に把握し過不足なく解答できる受験生にとっては攻略しやすいと言える。一方で、思い込みで独りよがりな解答をつくってしまったり、必要な要素を欠いてしまうと大幅減点となるので注意が必要である。また大前提として、ごく基本的なレベルの語句記述や、教科書レベルの知識を問う記号選択で確実に得点すべきであるが、知識の抜けや誤り、漢字ミスによって失点する受験生は少なくない。小6の夏以降はどうしても過去問などの実践演習に力点が置かれがちであるが、こうした基礎知識の確認もおろそかにしない姿勢が求められる。
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