10月に入り、少しずつ涼しさを感じる季節となりました。音楽会や学芸会などの練習の後に、勉強を頑張っている秋の夜長に、ちょっと甘いものを食べて元気が欲しいな・・ということはありませんか?
というわけで、前回の「冷汁うどん」に引き続き、今日は秋に旬を迎えるさつまいもを使った「いきなりだご」をご紹介したいと思います。
これは熊本県の郷土料理で(「農山漁村の郷土料理百選」)、「いきなり団子」と書くこともありますが「だご」と発音するのが正しいそうです。「いきなり」は熊本の言葉で「簡単に」「手早く」という意味があり、その名の通り「いきなり」お客さんが来てもすぐに出すことのできる、昔ながらの農家のおやつです。
さつまいもやあんの種類、皮の材料の違いで様々な「いきなりだご」が作れますので、代表的な作り方をご紹介します。
【材料】
・薄力粉、団子粉、砂糖、塩
※団子粉以外にも、白玉粉や上新粉などで作ることができます。
粉の種類によって食感が変わるので好みに合わせて下さい。生地に絹ごし豆腐を 入れて、柔らかさを保つ方法もあります。
・お湯
・つぶあん、あるいはこしあん
・さつまいも
※さつまいもの太さが団子の大きさとほぼ同じになります。
【作り方】
①薄力粉、団子粉をふるいにかけ、砂糖と塩を加え、お湯を少しずつ入れながら耳たぶくらいの固さになるまでこねる
その後ラップなどで包み30分ほど常温で寝かせる
②さつまいもは皮をむき、厚さ5mm~1cmの輪切りにし、水にさらしてあく抜きをする
水から引き上げたらしっかり水分を拭き取る
③①の生地を小さくちぎり、薄く円形にのばす
④②のさつまいもの上にあんをのせたら、上から生地をかぶせて包む
⑤蒸し器に④をならべ(生地のつなぎ目が底になるように)て蒸す
竹串で刺してスッと通るようになれば完成(すぐ食べないときはラップなどで包んで乾燥を防ぐ)
さつまいもがそのまま入っているので、1~2個食べるだけでも十分満足感が得られます。普段のおやつや夜食がわりに、旅行や行事のお供にいかがでしょうか?
最後に、食べ物の旬に関する入試問題を1つご紹介します。
「(旬の魚・野菜・果実をまとめた表から)1月・3月・5月・8月・10月に入る野菜の組合せを下記より選び、それぞれ記号で答えなさい。」
ア うど、からしな、こまつな
イ まつたけ、さつまいも、れんこん、はくさい、さといも
ウ ほうれんそう、れんこん、こまつな、だいこん
エ とまと、とうがん、なす、きゅうり
オ たけのこ、きゃべつ、えんどうまめ、ふき、たまねぎ
平成28年渋谷教育学園幕張中学校(第1次)からの問題です。社会の教科書に載っている知識だけでなく、普段の生活で培われた経験がカギになります。ぜひ挑戦してみて下さいね!