2018年も残りわずかとなりました。寒くなるこの時期に気をつけなくてはならないのが風邪やインフルエンザですが、皆さんはどのように予防をしていますか?手洗い、うがい、マスクをつける、予防接種を受けるなど様々な方法がありますが、しっかり栄養をとって病気に負けない体をつくることも大切ですよね。
というわけで、今日は「冬至に食べると風邪をひかない」と言われるかぼちゃを使った、山梨県の郷土料理「ほうとう」をご紹介したいと思います。かぼちゃはビタミンやカロテンが豊富で、長期保存がきくことから、冬の貴重な栄養源として重宝されてきました。
ほうとうは普通のうどんに比べて幅が広い麺ですが、最近ではスーパーなどでも手に入ります。具の種類やつゆの味付けは各家庭によって異なるようなので、自分の好きな味で作ってみて下さい。
【材料】
ほうとう
かぼちゃ
野菜やきのこなど
(にんじん、ごぼう、大根、ねぎ、しめじ、しいたけなど好きなもの)
豚肉、油揚げなど
だし、味噌、料理酒など
【作り方】
①鍋にだし汁・料理酒を沸かし、にんじん、ごぼうなど煮えるのに時間のかかる野菜から入れて煮る
(かぼちゃをあまり早く入れると溶けてドロドロになるので注意)
②①の野菜がやわらかくなったら、他の野菜や豚肉、油揚げを入れ、アクをとりながら煮る
③味噌などで味つけをして、ほうとうを入れて表示通りに煮る
かぼちゃとほうとうが入ることでつゆにとろみがつくため、冬の寒い時期でもさめにくく、最後まで温かいまま食べることができます。入試直前、もうひとがんばりしたいときの夜食や、風邪をひいてしまって早く治したいときの食事にいかがでしょうか?
ちなみにもう一つ、冬至にすると良いとされるのが「ゆず湯に入る」です。こちらもゆずの香りが広がってとてもリラックスできますよ。心身ともに暖かく、冬を乗り切りましょう!
最後に、食べ物に関する入試問題を1つご紹介します。
「(前略)第二次世界大戦により食生活を含めた人々の生活は大きな影響を受けました。米が不足していたために代用食として戦争中に食べられていた料理を次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。」
ア すいとん イ きりたんぽ ウ おはぎ エ ずんだ餅
平成26年開成中からの問題です。郷土料理に限らず、料理にはそれが生まれた地域・時代の生活の知恵がつまっています。昔の人の知恵に思いをはせながら、挑戦してみて下さいね。