少しずつあたたかくなってきて、春らしい日が続いていますね。
塾では新学年としての勉強がスタートして2ヶ月が経とうとしています。
みなさんは日々学習に励んでいると思います。
さて、2024年度の雙葉中の理科では、1923年9月1日に起きた関東大震災(関東大地震)から100年、地震をテーマとした問題が出題されました。雙葉中以外にも、関東大震災から100年の節目であることから地震をテーマとした問題がたくさん出題されました。
○○から○○年、は時事問題にからむ出題の一つとして考えられます。
雙葉中を例にあげると、2009年には1959年に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風から50年ということで台風の問題が出題されました。また、2019年には1969年にアポロ計画において初めて有人月面着陸が行われてから50年をテーマとした月の問題が出題されました。
理科における時事問題は一般的にその年の10月くらいまでに起きたことが出題されることが多いのですが、今回の例のように○○から○○年、ということをテーマとした問題も出題されています。
では、今年はどうでしょうか?
2024年は理科的には何が起きてから何年経っているのでしょうか?
・アメリカ(世界初)でカラーテレビの放送が始まってから70年(1954年)
・ロシアで世界初の原子力発電所運転開始から70年(1954年)
どちらも科学技術の発展から、ということになります。2011年の東日本大震災で福島第一原発の事故があってから、原子力発電所の使用は減らそうという方向へ動いていますので、原子力発電を減らすためには、のような切り口で問題が出題される可能性がありますね。
科学技術の発展、という見方をすると、日本ではゲーム機の開発からの周年の年でもあります。
・ニンテンドーDS発売から20年(2004年)
・PSP発売から20年(2004年)
・初代PS発売から30年(1994年)
本年の開成中の問題では、とあるゲームをテーマとした昆虫の問題が出題されました。2025年の入試でも何かのゲームをテーマとした問題が出題されるかもしれません。
また、実際に2024年に起きた(起きる予定)出来事として、
・能登半島地震(1月1日)
・2024年チリ森林火災(2月2日)
・北米で皆既日食(4月8日予定)
・夏季オリンピック・パラリンピック
災害が起きた場合はその災害をテーマとした問題が、天体ショーが観測された場合はその天体ショーのみならず天体全般に関する問題が、オリンピック・パラリンピックがある年は世界に関する問題(世界の天体の動き、時差など)や競技に関する問題(聖火の仕組み、競技の様子を力学とからめるなど)が出題されます。
塾で習うすべてのことを学習するのはもちろんですが、これらのことも意識した学習をぜひ進めて下さい。
頑張れ!受験生!