暑い日が続き、夏らしくなってきましたね。
受験生のみなさんは夏休みに向けて、日々の学習に励んでいると思います。
さて、本年の駒東中の大問5では、ヒトの心臓、魚類の血液循環、は虫類の心臓に関する問題が出題されました。それぞれの心臓の知識や、ヒトと比較した場合の違いを考察する問題です。みなさん知っている通り心臓は筋肉です。筋肉にも大きく分けると種類があります。
筋肉は大きく分けると3つに分類できます。
骨について体を動かすときに使われる「骨格筋」、心臓を動かす「心筋」、主として内臓にある「内臓筋」の3つです。
骨格筋は、骨と骨をつないでいて体を動かすときのための筋肉です。自分の意思で動かすことができるため、随意筋と呼ばれます。また、縞模様の横紋がみられるため横紋筋という筋肉に分類されます。横紋筋は素早く強力な収縮(筋肉は縮むときに力を使いますね)を行うことができますが、疲労しやすいという特徴があります。(腕が疲れたり、筋肉痛になったりしますね。)
心筋は骨格筋と同じ横紋筋ですが、特徴がはっきりと違います。まず、自分の意思で動かしたり止めたりすることができないため、随意筋ではなく不随意筋です。また、横紋筋ですが疲労はしませんね。(疲労して止まったら…大変です!)運動をしたら拍動が速くなりますが、これは意識的に拍動を速くしているのではなく、結果的に速くなっているだけです。(正確には自律神経が調節をしています。)ですので、不随意筋で間違いないですね。心筋は再生、分裂する能力を持っていないので、何かしらの理由で損傷するともとに戻らなくなります。
内臓筋は横紋は見られず、平滑筋ともいわれます。こちらも心筋と同様に自分の意思で動かすことはできない不随意筋です。動きは横紋筋よりも弱いですが、疲労することなく動き続けることができます。(こちらも疲労されると…困りますね。)
このように、人体にみられる筋肉だけでもその部位やはたらきによって大きな違いがみられます。また、これらのことは過去の中学入試の理科でも出題されています。
体調管理に気を付けて、夏の学習を最高のものにしてください。
頑張れ!受験生!