「担当が授業中に漢字で書いたものは漢字で書けるようにしておいてください」
という理由の1つを、前回のブログで開成中の入試問題を例に挙げてお伝えしました。
今回はもう1つの理由をお話しします。
結論から言うと、漢字で覚えた方が学習が楽にできるからです。
一体どういうことかというと、例えば「胚乳」と言う言葉。
「胚」は小学校で教わりませんが、私は授業中に漢字で書くように指導しています。
それは、「乳」は栄養分、「胚」は「将来からだになるところ」という意味があり、
つまり胚乳とは「将来からだになるところ(芽)に必要な栄養分があるところ」となり、
漢字から意味がわかるようになるからです。
また、「胚」を答えさせる問題もあるので、「胚乳」1つで「胚」の意味もわかるようになります。
ですから、「はい乳」と覚えるより、少し難しくとも漢字で覚えた方が効率よく学習できるため、
私は漢字で書くように指導しています。
このほかに「恒星」と「恒温動物」という2つの言葉。
これは「恒」という意味がわかれば、2つの言葉の意味がおのずとわかると思います。
また、「高温動物」と間違って答えることもなくなると思います。
いかがでしょうか。
理科を正しく学べことができれば、少ない労力で効果が得られることがわかっていただければ幸いです。