大問1 [物理 磁石]
浦和明の星の物理では力学、電気、熱などから実験方法や結果の考察、データを読み取る問題などよく練られた良問が出題されます。今回出題された磁石と電磁石・磁力線の方向に関する問題は、しっかりとした基本的な力を確認するための問題となっていたようです。ここでの失点は大きな差になったのでは無いでしょうか。
大問2 [化学 気体発生量の計算]
浦和明の星の化学では物質の性質、様々な化学反応から問題が出題されます。また、きちんと情報を加工し、処理しなければ稼ぐことのできない問題も、ほぼ毎回のように出題されています。いろいろな計算問題、情報整理の練習を行い、備えていきましょう。今回の問題は気体発生量の計算です。時間をかけず、確実に得点したい問題です。
大問3 [生物 日照時間と開花]
浦和明の星の生物では植物、昆虫、人体に関する実験、観察問題が出題されます。取り上げられるテーマはおもしろいものが多く、ただ単純に受験理科の知識を問うだけではなく、身のまわりの自然に対してどれだけ興味関心を持っているかが問われます。今回の問題はアサガオの日照時間と開花の条件に関するオーソドックスな出題でした。実験結果を正しく読み取ることはもちろんですが、問6の問題のように正しく分析、考察することも大切です。差がつくのはこのような問題なのかも知れません。
大問4 [地学 気象]
浦和明の星の地学では天体、地層、気象から様々な問題が出題されます。図やデータを正しく読み取ることができるかを問われることが多いのが特徴です。また、時事的な天体に関する問題や環境問題が出題されることもあります。一つ一つの現象を正しく理解しておくことが大切と言えます。今回の気象は、気団につての正しい知識と、その気団の特徴を理解しているかどうかだけで判断ができたのでは無いでしょうか。逆に言えば、知らなければまったく得点できないものとなっていました。
[総評]
今年度の問題はどの分野でも全体的に基本問題の出題が多いように見受けられました。このような出題では合格者の得点の平均は間違いなく上がることでしょう。そんな中でも合格を勝ち取っていくためには、絶対にミスをしないだけの力を積み重ねることです。出題される計算問題を得点とし、きちんと合格ラインを超えていきましょう。また、この学校の生物の出題は面白いテーマを取り上げることがあります。この学校のまわりには自然が多く、イチゴのハウス栽培やブルーベリーの摘み取りを行う場所も、オオバコなどが生えている空き地や公園もたくさんあります。このことからも、明の星の近くが出題テーマとなる可能性はこれからもあるのではないかと考えられます。昨年のオオバコを使った遊びやカエルのからだのつくりなど浦和明の星のまわりに生えている植物、観察される動物や地形に関する地形が出題されますので、入試過去問題をしっかり取り組み慣れておく必要があります。