こんにちは。大宮校の宮下です。
今回は、算数のアプローチについて考察の4回目です。
「速さ」というジャンルは中学入試において大変に重要な位置づけになっています。
算数のセンスを図る上で最も適しているため、典型題はもとより、様々な設問が用意されることが少なくありません。速さを制する者は受験を制すです。
その典型題についての最短アプローチをいくつか取り上げてみます。
例① 毎時10㎞で進んでいる人が10分間隔で走っているバスに15分ごとに追い越されました。バスの速さを求めなさい。

例② 毎時30㎞で進んでいるバスが等間隔で走っている電車に5分ごとに出会い、15分ごとに追い越されました。電車の速さを求めなさい。

例③ Aさんが池を7周する間に、Bさんは池を8周します。二人がC地点で反対向きに同時に歩き始めて、初めてC地点で出会うまでに、二人は何回で会いますか。

例④ 10時と11時の間で、長針と短針の重なる時刻を求めなさい。

例⑤ 毎時72㎞の速さで、7.2秒では何m進みますか。

典型題を瞬時に処理できるようにしておくと、思考の幅が広がり、浮いた時間を他の問題に費やすことができます。
【当たり前と思って、使っているその式は本当に最善の手法なのか】、【まだまだ自分の知らないアプローチの仕方があるのではないか】、という問いかけを常にしていくことができれば、筑駒・御三家・駒東に近づくことができるのではないでしょうか。