歴史好きな人がそうであるように、私もまた、京都の地にこよなく想いを馳せる者の一人です。京都駅に着くと、牛若丸義経と弁慶が出会ったという、有名な五条大橋まで何をさしおいてまず歩きます。そこから鴨川と高瀬川の間の木屋町の細い通りを抜け四条大橋、河原町に出ます。さらにそのまま先斗町を抜けると、石田三成や岡田以蔵が処刑され、石川五右衛門が釜茹の刑になり、近藤勇がさらし首になったという三条大橋にたどり着きます。そこから少し戻って祇園、八坂神社、高台寺、そしてその奥にある坂本竜馬のお墓をお参りします。そこからまだ歩いて清水寺にたどり着きます。休憩のあと、タクシーに乗り、大原の里 寂光院に向かいます。世の中的には三千院でしょうが、何と申しても私は寂光院です。平家物語の大原御幸を思い、壇の浦ではからずも源氏に助けられ、わずか8歳でその短い生涯を閉じた子安徳天皇の母、清盛の娘健礼門院徳子が終生過ごした場所です。約800年前確かにここで生きた人がいたんだ、その事実に胸打たれます。
過去を思うことは、今を生き、未来を創るよすがでもあります。
この夏、ひと時の休息と心のビタミン補給に、京都行きもお勧めのひとつです。