卒業生に筑駒の特色を語ってもらい、読者の皆さんの進路選択に役立ててもらおうという企画の第2回目です。今回は学校生活編。
●「筑駒を一言で表現してください」と振られて出てきたのが
秩序あるカオス
というフレーズでした。校則らしい校則もなく(校内では上履きを履かないといけない、というのが校則らしいのですが・・・)、先生方も日常生活に関しては厳しく指導される方が少ないです。そういった意味ではカオスなのですが、だからといって学級崩壊みたいな状態にはなってないので「秩序ある」という枕詞をつけました(笑)
世の中には進学校として名が通っているのですが、少なくとも学校の中はバリバリの進学校という空気はありません。授業の内容も多くは先生方の趣味が反映されているのが多いです。
例えば高3生物の授業は自分で英文の研究論文を読んで内容を発表する、というものでした。1コマ50分で一日6コマというあまり授業数は他の高校と比べると多くはありませんが、面白い授業はとても面白いです(逆もまた然りですが。。。)。
課外活動のところで筑駒の学校行事については紹介したので、部活のことについても少し。
筑駒にも当然部活はあって、運動部と文化部に分かれています。運動部はメジャーなスポーツは大体カバーされていますが(サッカーとか野球とか)マイナーなスポーツに関してはなかったりするものも多いので確認しておくとよいと思います。
文化部もバラエティが豊富で国内でもトップレベルの部活(将棋、囲碁等)が複数存在します。ユニークな部活の一つとしてはジャグリングがあって、文化祭でもその技を披露するので是非機会があったらご覧になってください!
中一と高一の総合学習では「水田学習」と称して近くの水田で実際に稲を育てます。これは元々筑駒の前身が農学校だったからなのですが、結構楽しみながら作業していた記憶があります。ここで収穫されたお米はお赤飯として入学時に配られます。
中二、中三、高二は「地域研究」という企画があり、様々な地域に行ってテーマに沿った研究をします。これが真剣な企画で、テーマが決まったら(例えば中二が行う東京地域研究において「東京の宅配便事情」というテーマで研究するとしましょう)。
まず、4~7人の班を作ったあとに取材先を決めます(このテーマの場合だと郵便局とか運送会社とか)。そしてアポ取りをします(企業に直接電話をかけて取材を申し込みます)。当日は自分たちが決めたスケジュールに沿って班単位で各々動きます。その後、取材内容を研究レポートという形にまとめた上でパワーポイントプレゼンテーションで発表して終了です。
中学校の総合学習というと、なかなかやっている側が面白くないものも多いのですが、この総合学習は大変だけれど楽しいと思います(人によるとは思いますけど)。
学校生活を一つの記事で全部紹介するのはなかなか大変ですね・・・今度紹介するときはテーマを絞って色々紹介したいと思います。何か知りたいことがあれば教えてください!!
と、振ったところ早速質問があったので
●筑駒内での人間関係(?)についてちょこっと紹介。
筑駒中学の一学年の人数は120人程度、筑駒高校の一学年の人数は高校から40人新たに受け入れるので160人程度です。
他の首都圏の中高一貫校と比較すると人数が少ないほうではないでしょうか。
そんなこともあり、学年のほとんどの人と顔見知りの関係にはなります。色々な変わり者がいるので自分と気の合う人が見つかりやすい環境だと思います。
学年の雰囲気はそれぞれの期(筑駒では~期生)で変わってくるらしいので一概にはいえませんが、僕が所属していた期に関しては中学の頃は色々ありましたが高校に入ってだんたんと落ち着いてきた印象(多分みんなが丸くなった)があります。
さて、上下関係についてですがこちらもあまり厳しくはないです。運動系の部活の一部は上下関係に気を使うことはあるとは思いますが、後輩だからといって先輩に無茶なことをさせられたりするといったことは聞いたことがありません。
文化部では上下関係は実質消えているのではないかなと思います。先輩と後輩が仲良く談笑する、といった光景も良く見られます。
それと関連して先生方との関係ですが、これも最低限のマナーを守れば色々な先生と親しくなることが出来ます(先生方にもよりますが)。
まとめ:上下関係はそれほど厳しくなく、仲良くなりたい人と仲良くなれます。