「チャンスの神様」

2012/10/31

エクタス国語科より

ギリシア語の「機会(チャンス)」を意味する単語を神格化した「カイロス」という男性神がいます。ゼウス神の末子とされています。

この神の彫像は、「前髪が長く、後頭部は禿げ上がった少年」として表されることが多く、一度見たら忘れられない風貌をしています。

このことから「チャンスの神は前髪しかない=好機は訪れた時につかまえないと、後から捕まえることはできない」という言い回しが生まれました。

また「人生には二度同じチャンスが訪れる=一度チャンスの神の前髪をつかみ損ねてもまた同じチャンスが訪れる。だから一度失敗しても次のチャンスに備えて準備をしておくこと」という言い回しもあります。

焦って物事を進めると判断を誤ることが多くなります。でもチャンスが到来した時に迷っていたらチャンスを逃してしまいます。いつでもチャンスをつかめるように、普段から準備を怠らないよう心がけられるといいですね。

 国語という教科の準備で最も大切なことは「語彙量を増やす」ことです。

小3の教材に萩原朔太郎の「夜汽車の窓で」という詩が載っています。散文詩という形も珍しいですが、小3の子には難しい言葉がたくさん使われています。この詩を授業で扱ったとき、理解の差は日ごろの子どもたちの「言葉の環境」でつきました。

入試当日、初見の言葉が少なければ少ないほど、文章を読み解く時間を少なく抑えられ、一問でも多くじっくり考えることができます。

「言葉の環境」を早期に整え、中学入試というチャンスをつかんでもらいたいと思います。

関連記事related posts

エクタス国語科より

受験生に必要なもの

コロナ禍がようやく収束に向かいつつあるかと思えば、時季外れのインフルエンザの流行…相変わらず、健康管理には注意しないといけない日々が続きます。特に小6生は、ラストスパートのこの時期に一週間も二週間も寝込むようなことは避け…

エクタス国語科より

スピードについて

二学期も二ヶ月を過ぎようとしています。過去問の演習も本格化し、模擬試験も複数こなし、様々な結果が出て一喜一憂していることと思います。そんな中、国語が苦手な方から「時間が足りない」という声があがることがあります。 そこで今…

エクタス国語科より

記述の「イロハ」

 11月も下旬となり、受験生にとって残された期間は約二ケ月となりました。マラソンでいえば35キロ地点といったところでしょうか。そろそろラストスパートのタイミングを…という時期ですね。   筑駒の国語…

新着記事latest posts

2024/5/6

お知らせ

池袋校が移転開校しました

エクタス池袋校は、5/6(月・祝)よりリニューアルオープンしました。 池袋駅東口から徒歩2分、WACCA池袋の向かいにある1Fがファミリーマートのビルの9階です。 新しい池袋校にはグループ指導教室が6教室。どの教室も10…

お知らせ

2024/4/25

お知らせピックアップ

【小1~3】試行(思考)力・記述力 診断テスト 申込受付中

低学年の現段階で求められる力を診断 筑駒・御三家・駒東中を目指す上で必要となる、与えられた未知の課題を試行錯誤して正解を導き出す「試行力」、考えた答えを書き言葉で表現するための「記述力」。最難関中学受験専門塾だから可能な…

お知らせピックアップ

2024/4/18

エクタス理科より

身近な太陽

2024年4月9日に皆既日食が観測されました。 といっても、日本ではなく北米(メキシコ、アメリカ、カナダ。現地時間で言うと8日午後)でのできごとです。 皆既日食は頻繁に起こるものではなく、かつ時間も短いので、いろいろな分…

エクタス理科より

pagetop