エクタス国語科よりの記事一覧
2015御三家の哲学①
【2015筑波大学附属駒場】 長野まゆみ『改造版 少年アリス』より 弟をからかい、つきはなしつつ、身を案じて安全策を講じる兄と、意地をはりながらも兄を慕う弟の、ほほえましい兄弟愛。 アーサー・ビナード『なれ』(詩)より …
2015 筑駒中入試 国語 講評
歴史とは、純粋に客観的なものでなく、いま現在の視点から過去について語られるものであることを説明した大問1(成田龍一『戦後日本史の考え方・学び方』)。弟をからかい、突き放すそぶりをしながら、彼の身の安全を案じて配慮する兄と…
2015 桜蔭中入試 国語 講評
写真作品のメッセージは、技術や常識をこえた日常の暮らしの気づきやこだわりによるアイデアから生まれることを語った大問1(林ナツミ『じぶんの学びの見つけ方』)。櫛挽職人である父の積年の技量に感嘆し、尊崇の念を深めるほど、嫁ぎ…
2015 開成中入試 国語 講評
ケアする側が「強者」として連帯し、患者達をいたわる反面、被介護者を弱者として差別する危険性を指摘した大問1(鷲田清一『大事なものは見えにくい』)。ほしがる物をすぐに買い与えず、貯金の過程を経験させることで、息子に物やお金…
2015 渋谷教育学園幕張中入試 国語 講評
無形かつ言語化も困難な「気」の力ともいうべきものを,修行や時運をつかむことで茶道として確立した千利休の世界について語った大問1。楽しい夏のひとときを保つため,別荘主の子の機嫌を損ねぬよう偽りの媚びへつらいで応じた少年達…
2015 浦和明の星女子中 入試 国語 講評
トキが生きられる農村の生態系を皆で守るべきことを語った説明文と、成績や進路・学習環境の相違をこえた人間的な絆に気づく田舎の中学生少年の友情をテーマにした物語文 以上2題の大問で構成されています。 問題数は、大問1・1…
2014御三家の哲学⑥
【2014 雙葉中の出題】 大江健三郎『「自分の木」の下で』 子供の頃。山犬から女子生徒を守りきった用務員さんの勇姿に、深く感激、尊敬。そして、「あの人のようになりたい」と。幼い頃の人間的感化力には、はかりしれない力があ…
2014御三家の哲学⑤
【2014 女子学院中の出題】 大林宣彦『今僕たちは本当に幸せか』 効率重視の社会…急ぎすぎるな!身の丈に合った価値を模索しよう。文化・芸術で、「不便さ」で、想像力で、もっと私達は心豊かに、幸せになれるはず!…
2014御三家の哲学 ④
【2014 桜蔭中の出題】 上橋菜穂子『物語ること、生きること』より 「相対主義の罠」。己の領分に固執してはならない。譲り合い、相手のよいところを受け入れ、大胆に自分を変えられる寛容さを持とう。そこに、互いの壁は崩れて行…
2014御三家の哲学③
【2014 武蔵中の出題】 “新美南吉の文による” ~日暮れ、遠出から帰れない寂しさ。焦燥感。一大事にあっては、「うそつき」の太郎左衛門も親戚を紹介するなどして、皆を助けてくれた。極…