今年も暑い夏がやってきましたね。気象庁が「猛暑日」という言葉を使用し始めたのは2007年のことですが、今やすっかり日常に定着した言葉となっています。この暑さをしのぐにはもはや冷房は必要不可欠ですが、一方で電力供給のひっ迫が叫ばれており、皆さんもジレンマの中で日々を過ごしていると思います。さらに長期的に見れば、化石燃料の消費を抑制しないともっと気温が上がってしまうわけですから、今後これらの問題をどのように解決していくのか、ますます難しくなっているように思います。
さて、もうすぐ夏期講習が始まります。暑い一日を安全に乗り切り、そして少しでも実りある学習をするために、ぜひ次の4つを心がけてください。
①飲み物はたっぷり持ってこよう
②脱ぎ着しやすい服装で来よう
座席によってどうしても冷房の効き具合には差があります。冷房の風に弱い人は、カーディガンなどさっと羽織れるものを持ってくると安心です。
③汗を拭けるタオルやハンカチを持ってこよう
汗がぽたぽたとノートに落ちると気が散ってしまいますよね。また、汗をかいた状態で冷房の風を浴びると一気に冷えて、体調を崩す人もいるので気を付けましょう。
④ちょっとでも体調が変だと思ったらすぐに先生に言おう
特に6年生の皆さんにとっては、後期の実戦演習に向けて基礎を固め直す大切な時期ですね。体調に気を付けながら、集中して毎日の学習に励んでください。
※おまけ※
「冷房以外のものを使って暑さをしのぐ方法」をいくつ知っていますか?打ち水やドライミストは環境問題の学習で聞いたことがあると思いますし、団扇(うちわ)や扇子(せんす)などもおなじみですね。冷房がなかった時代に使われていた道具のうち、ちょっと変わったものを2つ紹介します。
①花氷(はなごおり)
氷の中に花を閉じ込めて凍らせたもので、近寄ると涼しいだけでなく見た目にも美しいのが特徴です。大型の製氷機がなかった時代には大変貴重で、一部の富裕層にしか縁のないものでした。明治天皇の闘病中にも用いられたそうです。
②油団(ゆとん)
敷物の一種で、和紙を重ねたものに油や柿渋を塗ってつくられます。触れるとひんやりと冷たい感触が得られます。現在ではほとんど作られていませんが、なんと100年以上も使い続けることができるそうです。